グリムの絵本 しあわせハンス
2月18日 寒さが身にしみる 火曜日です。
長崎市内では、今年初!うーっすらと雪が屋根に積もってます ⛄
❅❅❅❅⛄
さて、
絵本の面白いところは、
読むとき、読む状況 によって、
感じるものが違うことです。
このお話も、特に 心が動かされることは
なかったのですが、最近手にとって、
ハンスの「しあわせ」がわかりました。
ハンスは、はたらいて7ねんたったころ、
しゅじんに言いました。
「くにのかあさんのとこに かえりたくなりました。
おきゅうきんを くださいまし」
そして、頭ほどの大きさの金のかたまりをもらい、旅にでます。
そこへ、馬にのったおとこがきました。
「うまにのるって、すてきだな。
おもい きん などもたないで、
みちが どんどん はかどるもん」
頭ほどの大きさの金と、馬をとりかえました。
ハンスは、しあわせいっぱいで、馬をはしらせます。
ところが、馬になげだされてしまい、
通りかかっためうしを引いた農夫に、
「もう、うまは こりごりだ。
めうしなら、ほしいなあ」
さあ、めうしのミルクをしぼって飲もう!としたとき、
めうしに ポンと ひとけりされて ひっくり返りました。
そのあとは、めうしとブタをとりかえ、
ブタとがちょうをとりかえ、
最後にハサミをとぐ「はさみとぎし」に出会い、
がちょうと『といし』をとりかえます。
「うまいぐあいに、なにから なにまで、
おもいどおりに なるなあ」
ハンスは、とりかえるたびに満足して、旅を続けました。
泉で水が飲みたくなったハンスは、といし をわきに置き、
水を飲もうと……かがんだひょうしに、といし は泉のそこへ!
ハンスは、おもわずよろこんで、おどりあがりました。
「こんなうまいぐあいに、おもに に なっていた
いしが なくなってくれるなんて、
ぼくぐらい しあわせもんは、てんかに いないや」
そう、頭ほどの金のかたまりが、
最後はてぶらに……。
そして、しあわせいっぱいのハンスは、
こころうきうき、かあさんのうちにつきました。
重荷も、しがらみもなくなって、
身軽になった ハンスの 、のびのびとした表情。
ここで哲学的に大人の気持ちを語ってしまうと、
興ざめしそうなので……
「しあわせハンス」
いいですね!
Ⅰでした 。