祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

まーふぁのはたおりうた

今年の七夕は、数十年に1度の大雨に 見舞われ、

各地で 大きな被害が出ました。

まだ 大変な所が 多いと思いますが、

どうか お体お大事に お過ごしください。

心より お見舞い申し上げます。

 

さて、今回 ご紹介するのは、

七夕のお話に 似た 切ない 恋の物語🎋

前に ぶっくくらぶの 8~9才コースに 入っていました。

「まーふぁのはたおりうた」童話館出版
小野かおる/文・絵

歌の上手な はたおり娘の まーふぁ と

笙(しょう)を吹くのが 上手な 水牛飼いの あーふぁ は、

愛し合い、幸せに暮らしていましたが、

ある日、戦が はじまり・・・。

帰ってこない あーふぁを 待ち続ける まーふぁ の 耳に、

月あかりの晩、笙の音が 聴こえてきます。

それに 応えるように、歌を うたい、

かがやく布を 織り始める まーふぁ。

大臣にも売らずに、織り続けた 美しい布は、

月のない晩、星空へ 川のように のびていき。。。

 

昔の中国では、川の神様を鎮めるのに、

水牛を 捧げたという話が あります。

現世で 年に1回(晴れた時に) 会える 恋人たち と、

あの世の 天の川で ゆったりと 水牛にのる 恋人たち・・・

どちらが 幸せでしょうか・・・。

繰り返し 読むうちに、胸にしみてくる

中国の伝承と 七夕伝説を 合わせたような、

天の川にまつわる 創作の物語。

 

昔の壁画のような 味のある イラストも 魅力的です♪

ぜひ この季節、夜空に 想いをはせながら、

開いてみてください☆彡

 

色々なページに登場する、まーふぁの 手に持つ 花の名前が 気になる Fでした~