祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

アベルの島

7月26日 日曜日 ☂

雨のなか、セミがせいいっぱい鳴いています。

 

さて、

10年くらい前、

子どもを待っている時間に

外の手すりによりかかって

一気に読んでしまった物語。

「アベルの島」 評論社
ウィリアム・スタイグ(作) 麻生九美(訳)

 

ある夏の日 🌻

新婚さんのアベルとアマンダは、

森にピクニックにでかけます。

ところが、ピクニックの途中で嵐にあい、

アマンダのスカーフが風にさらわれてしまいます。

 

アベルはスカーフを取り戻そうと、嵐の中へ。

しかし、風に飛ばされ、

アベルは無人島に流されてしまいます。

 

大金持ちで、何不自由なく暮らしていたアベル。

たったひとり 無人島で途方にくれます。

「ぼく、どうしたらいいんだろう・・」

 

大自然の厳しさ、長い冬、

フクロウやネコとの いのちをかけた戦い。

アベルは「なにがなんでも愛するアマンダの

もとへ帰るぞ!」という決意を胸に 生き抜きます。

そして、一年がかりで取り戻したスカーフを手に

アマンダの元へと・・・。

 

「ねずみとくじら」「歯いしゃのチュー先生」に続いて、

今回は ウイリアム・スタイグの 少し長い物語です。

 

どのお話も、人生の中でさまざまな冒険をして

成長する物語。

読み終えたあとは、優しい気持ちになります。

 

ウイリアム・スタイグの ほのぼのとした絵が、よりいっそう優しさを感じさせてくれます・・・🐭  Iでした。