はなのすきなうし🐄
今月は丑年にちなんで、うしが主役の物語を思い浮かべてみようと
思ったちょうどその時、
歌手のcharaさんがインスタグラムでこの絵本を紹介していました。
ふぇるじなんど という おっとりしたうしが主人公。
周りの牡牛と違い、強くなりたいとも思わなければ
闘牛になりたいなんて露とも思わない温厚なこのうしは
お気に入りの木陰ではなのにおいをかぐことに何よりも幸せを感じ、
そんな自分のささやかな幸せを とっても大切にしています。
でも、大きく成長したある日のこと。
ふぇるじなんどは自分のやったことが災いとなり
(普通の牡牛なら光栄なことなんですが…)
闘牛として闘牛場へ連れてこられてしまいます。
スペインのマドリード。大きな闘牛場。
(普通の牡牛ならみんなが望む)晴れ舞台で
いま自分は何を求められているのか、ふぇるじなんどはよくわかっています。
…よくわかってはいるのですが
観客の拍手喝采にも 闘牛士たちのどんな挑発にものらず
ふぇるじなんどは
闘牛場の真ん中にどかっと座り
着飾った観客の帽子からただようはなのにおいをかいでうっとり❁
そのときの表情が、本当に「うっとり」という言葉がぴったりのやわらかさ。
その後もとのまきばへ戻されてふぇるじなんどはまた
ささやかな、幸せな暮らしをおくるのでした。
🐄❁
平和を望み歌い続ける歌手のcharaさんの他にも
この絵本は世界中、たくさんの人から愛され読み継がれています。
大切な人に贈りたい、そんな1冊の ご紹介でした。
Ⅿでした🐄❁