お父さん、牛になる
6月11日 金曜日
パラパラと雨が降りそうです。
お客さまから「面白いから読んでみて。」
と、すすめられた本。
一気に読んでしまいました。
月曜日の朝、お父さんが牛になっていた。
それも、畳の上で。
お姉ちゃんも お母さんも 主人公のぼくも ボーゼン…
しかし、普通の生活のように、家の中でエサをやり、
おしっこやフンの始末をし、牛のお父さんと暮らし始めます。
もともと、家族の中であまり相手にされてなかったお父さん。
「あたしがお父さんのこときらいなの知ってるでしょ?
くさいし、じゃまだし、うるさいし!」
お姉ちゃんをはじめ、皆うんざり。
しかし、会社の後輩から実は会社の野球部でエースだったと聞いたり、
部屋を片付けてたら、お姉ちゃんと趣味が合う本が並んでたり、
興味がなかった、お父さんの生活を知ることに。
でもこのまま都会で暮らすのにも限界があり、
牛になったお父さんは、田舎のおばあちゃんのところへ
連れられて行くことになりました。
出発の夜、家族ひとりひとりを見たあと、
お父さんはトラックの荷台へ……。
どうなるのかという不安と期待、ちょっとホロリとくる感情、
読み終えたあと、家にいる父親の姿を思い、
ちょっと優しくせつない気持ちになりました。
Iでした 🐮