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「童話館ぶっくくらぶ」夏企画より②-2025年-


 

夏企画より

 

とうに立秋を過ぎ、8月も残り10日程となりましたが、まだまだ日差しが強く、秋のさわやかさが待ち遠しい今日この頃です。

 

さて、私たちの「童話館ぶっくくらぶ」では、毎年この時期に、夏のパンフレット「子どもは夏におおきくなる」からご注文いただいた商品を、会員の皆さんへお届けしています。
季節のパンフレットでは、毎月の配本ラインナップの垣根をこえ、季節にちなんだ本や、科学、自然、手づくりなど、多彩なジャンルの本をご紹介しています。そのなかから、今回、私がいちばん注目した本をご紹介します。

 

『感動する地図帖 世界って面白い!となる100のテーマ』(イアン・ライト/編著 Infographic.ly/図 片山美佳子/訳 日経ナショナル ジオグラフィック/発行)です。
タイトルには「地図帖」とありますが、国の場所などを調べたりする本ではありません。「宗教と政治」「経済力」「文化」「国際関係」「犯罪と刑罰」など、11の項目のなかに多彩なテーマがはいっています。私は、世界中のいろいろな国への興味や関心は持っていますし、日本国内より気持ちを惹かれる国もあります。が、学生のころから地理が大のにがてで、実はいまだに、自信を持ってココ!と場所を指せる都道府県や国は、多くありません。(おはずかしい)
そのような私ですから、並んだ項目は教科書の目次のよう。地図帖かぁと思いつつ、最初にパッと開いた頁は、「マクドナルドのない国」。えっ!?と驚きながらそのページに見入り、パラパラとめくると、まあおもしろいこと!

ほかにも、「人口10万人あたりのヘビーメタルバンドの数」「世界の道路の最高速度」など、雑学的なテーマがある一方、「19452023年に女性が政府のリーダーだったことがある国」、「第一次世界大戦の爪痕 人が住めないフランスのゾーン・ルージュ」、「狭まるライオンの生息域」など、深く考えさせられるテーマも多くあります。「ジャガイモ飢饉後に激減したアイルランドの人口」って何?と、さっそく調べてみました。

 

 頁に描かれているのは、テーマに沿って色分けされただけの世界地図と見出し、短いコメントのみ。気軽に頁をめくりながら、これまで知らなかった国や出来事について、考えたり調べたりするきっかけになりそうです。そして、今このときにおこっている世界中のさまざまな出来事に関心をもち、何かがよりよく変わっていく、小さな一歩につながりますように、と願います。

軽い読み物としても、知識を深める本としても、ひろく楽しめる1冊です。みなさんも、ぜひ手にとってみてください。

また、作者は、ほかにも多種多様な地図を作成し、SNSやサイトで紹介しているそうですので、興味のある方はそちらもどうぞ。

(担当:U)

 

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