ぞうの本屋さんブログDouwakan Planning and Public Relations Division Blog

世界ゴリラの日


 

 

924日は「世界ゴリラの日」です。

ゴリラの保全とその生息地を守ることを目的に、マウンテンゴリラの研究者であるダイアン・フォッシー氏の研究センター設立50周年を記念して2017年に制定されました。

 

皆さんはゴリラを見たことがありますか。また、ゴリラについてどのくらい知っているでしょうか。

現在、日本で飼育されているのはすべてニシゴリラ。黒くて、大きくて、強そうな、迫力のある見た目をしていますが、じつは争いを好まない平和な性格で、知能が高く繊細なのでストレスを感じやすい一面もあるそうです。生息地は西アフリカの熱帯雨林ですが、環境破壊や密猟によって大きく数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。

 

私は「好きな動物は?」ときかれると、迷わず「ゴリラ!」というほどゴリラが大好き。SNSでもゴリラの写真や動画を見たりしています。

どうしてこんなに好きになったのかというと、京都市動物園にいる「ゲンタロウ」というゴリラがきっかけでした。

ゲンタロウは父「モモタロウ」と母「ゲンキ」というふたりのあいだにできた初めての子ども。ところがゲンキの母乳がうまくでず、一時人工飼育に切りかえられます。

それからミルクをじゅうぶんに与えられ、スクスクと育っていくのですが、一度引き離してしまうと群れに戻すことがたいへん困難とのこと。ぶじに家族のもとに返すために、飼育員さんたちは工夫と努力を重ねられ、今はゲンキとモモタロウとともに暮らしています。

この一部始終は『返そう 赤ちゃんゴリラをお母さんに』(文溪堂)という1冊にまとめられているので、気になる方はぜひ探してみてください。

その後ゲンタロウには弟も生まれ、現在は13歳。りっぱな青年ゴリラです。野生でもこのくらいになるとオスのゴリラは群れを離れていくそうですが、ゲンタロウもついに今年の10月に上野動物園へ移動して、東山動植物園のアニーと繁殖を目指すことになりました。

楽しいレジャー施設の印象がある動物園ですが、じつは「種の保存」というのも大切な役割のひとつであり、そのために全国の、または世界の動物園や団体と協力しあって、適齢期の動物を移動しあったりしているそうです。

京都市動物園でゲンタロウに会えなくなるのは寂しいですが、グラウンドがひろくたくさんのゴリラが暮らしている上野動物園で、のびのびと過ごしてほしいなと思います。 

 

 

さて、ゴリラが登場する絵本といえば、まず思い浮かぶのが『ちびゴリラのちびちび』(「大きいいちごコース」およそ2〜3才)ですね。

以前もご紹介したことのある絵本ですが、ゴリラ好きの目から見ると、ゴリラの姿が、かわいらしさもありつつリアルに描かれているところも魅力のひとつです。

 

 

日本でゴリラに会える場所は、上野動物園、千葉市動物公園、浜松市動物園、東山動植物園、日本モンキーセンター、京都市動物園の6か所。皆さんも機会があればぜひゴリラに会いにいってみてください。

 

(担当:D)


 

 

 ルース・ボーンスタイン/作
 岩田みみ/ 訳 
   ほるぷ出版

  「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいいちごコース」(およそ2~3才)

 

 

 

資料請求

この記事をシェアする