あなただけのちいさないえ
絵本を手に取った瞬間、
「うわぁ、なつかしい!」って思う時と同じくらい
「こどもの頃にこの本と出逢っていたかったな」
そう思う時があります。
この絵本も、そのうちの一冊。
いろいろなところが、
ひみつのいえになります。
ちいさないえになるところは、
いくつもあります。
木の上にのぼって座り込んだ時、
ほんの一瞬だったけど確かにそこは「わたしだけのちいさないえ」でした。
小さな仔猫にとっては、扉の影の三角形のスペースが。
幼い女の子にとっては、カーテンの向こう側が。
わたしがその下にすんでいたテーブルの
持ちぬしである
ハリーとソフィア・フリードマンへ
この本のいちばん最初のページにあったこの一文を読んだ時、
私がいちばん最初にみつけた「わたしだけのちいさないえ」は
母のミシンの下だったのを思い出しました。
ちいさなこどもを膝の上に乗せて読んであげたい
そして、
大人にも届けたい
そんな優しい絵本です。
[スタッフ🌱FK]