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メガネの日

 

101日は「メガネの日」。日本眼鏡関連団体協議会がメガネ愛用者の方々に感謝の気持ちを表すために制定したそうです。

「メガネ」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか。

私は、両親がメガネをかけていたので、メガネ=大人というイメージを持っており、幼いころはメガネをかければ大人になれるし、大人になったらメガネをかけるものだと思っていました。

成長するにつれて自身もメガネをかけることになりましたが、メガネをかけたからといって大人になるわけではないということがわかり、そもそも大人とはなんだろう…という、答えのない問いにぶつかったりすることも。

 

そんなときに出会った1冊が、『びりのきもち』(「小さいみかんコース」およそ7〜8才)でした。
このなかの「おとなマーチ」は、ユーモアを交えて「子ども」から見た「おとな」を表現しています。

 

 なりたいなりたい

 なりたいなりたい

 おとなになりたい たい!

 

足踏みしながら声にだして読みたくなる軽快な言葉。そして、そこに描かれた和田誠さんのメガネをかけた大人(大人をまねした子ども?)の絵を見ると、子どものころに描いていた大人は、こんなイメージだったなぁ、と懐かしい気持ちになります。
自分があのころ思い描いていたような「おとな」になれているかはわかりませんが、大人に憧れていたころの気持ちを思いだすと、少しだけ気持ちが軽くなるような気がします。

 

 さて、この本にはもうひとつ好きな詩があります。「夕日がせなかをおしてくる」です。
まだ暑さが残る毎日ですが、蝉の声から鈴虫の声が聞こえるようになり、少しずつですが、季節の移りかわりを感じるようになりました。
夕方、特にこの秋口の夕日がしずむ時間帯になると、一日が終わってしまうからなのか、子どものころから少し寂しい気持ちになっていました。
そんなときにこの詩を口ずさむと、「今日という日が夕日とともに背中を押して、明日へ送りだしてくれる。そうして一日一日が過ぎていく…」そんなふうに思うことができて、元気がでてきます。

 

みなさんも、阪田寛夫さんの詩と和田誠さんの絵を、ぜひ味わってみてください。

 

(担当:J)


 

 『びりのきもち』

 阪田 寛夫 /詩
 和田 誠/絵
 童話館出版 ▶詳しくみる

 

 「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース  ▶「小さいみかんコース」(およそ7~8才)

 

 

 

 

 

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