祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

なまはげ👹

 

今月、なまはげが世界無形文化遺産に登録されましたね!

私の甥っ子(2才)はテレビに小さくなまはげが映るだけで泣き出してしまいます。

(でも泣いてる子どもってかわいいので、大人たちはついつい笑いながら眺める)

 

そこでなまはげ主役の絵本ってないかな~と探してみました!

 

 

が、残念ながら見つからず…

 

なのでなまはげと同じくらい子どもにとってこわーい存在

【鬼】が主役のこの絵本👹

じごくのそうべえ / 田島征彦作 / 桂米朝・上方落語『地獄八景』より / 童心社

40年前に出版され今も人気のそうべえシリーズより、じごくのそうべえです。

 

童話館にくる男の子たちが「そうべえだー!」とよく目を輝かせているのを見かけます。

田島征彦さんの描くダイナミックな絵と、落語家桂米朝さんの軽妙な語り口がマッチして、始まったとおもったらいつのまに、「はい、おしまい。」

正に、おあとがよろしいようで~ という感じ。

落語って聞き手を引き込みますね!

怖いはずのえんまさまや鬼たちが、地獄いきのレッテルを貼られたそうべえチームにこてんぱんにやられていく様が、ほんとうに軽妙です。

地獄界も最近は時代の波にもまれて大変だな、、という大人の事情も垣間見れたり。。

子どもの大好きなおならなどの音シリーズがでてきたり。。

 

ということでこれは絶対声に出して読み聞かせた方が面白い!

 

 

今の子どもたちは、閻魔様に舌を抜かれるとか地獄の針山の話をなにで知るのかな?こういう昔からある絵本がそういう面でも大切だなあと思う、Mでした👹