星のふる夜に
今回は、宝物のように時々 大事に読む、
とっておきの絵本をご紹介します☆
数年前に、軽井沢千住博美術館で出会った、
滝の絵などで世界的に有名な 日本画家
千住博さんの初の絵本作品です↓
小ジカの一夜の不思議な冒険を描いた
文字のない幻想的な作品ですが、
どのページも夜空、川、森、都会の光、夜明け・・
全てが深く広く、見とれてしまう美しさ!
自分も迷子の小ジカと一緒に、この静かな
物語の世界に入り込んだような気分に。。。
左ページには、小ジカの辿るルートの地図が描かれ、
右ページには、ページいっぱいに絵が描かれています。
森、川、街をぐるっと巡って、
最後に父母の元に戻る子ジカの旅を、
星空をまわるように例えて表現したそうです。
もちろん、原画は圧倒的な迫力でしたが、
絵本の絵も、一枚一枚壁に飾りたくなるような美しさ。
大自然の息遣い、ポツンと描かれる小ジカの心細さ、
家族の元へ帰る安心感など、
絵だけでも充分に伝わってきます。
最初は子ども向けのつもりが、
描くうちに自分のためにもなり始め、
大人や若い人たちにも読んで欲しい
作品になったというこちらの絵本、
年令、性別、国籍問わずに おススメです。
日本画家の描く、静かな青の世界を
ぜひご堪能下さい☆彡
スタッフF