集平セミナリヨ
祈りの丘絵本美術館から歩いて10分ほどのところにある
中国歴史文化博物館・孔子廟。
先週そこで開催された
『集平セミナリヨ』へ行ってきました!
絵本作家・長谷川集平さんが
日常生活ではまず目にしない、耳にしないディープな話を
ジャンル問わず地下から引っ張り上げて、
「こんな面白いことあるんだよ」と教えてくれる2時間。
この日のテーマは怪獣でした!
![](https://douwakan.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/9c8c1d190254b21982454d8ee97fd45d-e1558253951135.jpeg)
トリゴラス人形 ※現在販売不可
集平さんで怪獣といえば、絵本『トリゴラス』。
![](https://douwakan.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/97f9b9d67e087b4d8e9f3ad695323caf-e1558253987553.jpeg)
トリゴラス/長谷川集平・作/文研出版・発行
この日は俳優・火野正平さんの朗読映像で楽しみました。
私の中で火野正平さんといえば、自転車にのった少々強面のおじさん。
トリゴラスを読む声には
こちらをぐぐっと惹きつけるゾクゾクする怖さがありました。
大人達には「下品だ」と言われ、
当初の予定より大幅に発行部数をへらされたそうですが
発行から30余年、一度も絶版にならず版を重ねているトリゴラス。
祈りの丘絵本美術館でもパソコン作業から顔をあげると
こちらを見ています。
長い年月を経てトリゴラスの続編として出版された『トリゴラスの逆襲』は
作者の集平さん自らが読んでくれました。
![](https://douwakan.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/9b1448a2409d3ded6371ea2f09bd2a42-e1558253973204.jpeg)
トリゴラスの逆襲/長谷川集平・作/文研出版・発行
こちらもトリゴラスと並んで特に男の子に人気です。
怪獣は日本文化。
映画「ゴジラ」では原子力の恐ろしさを具現化する役割を与えたり、
モーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」を訳す時
訳者の神宮輝夫さんが
原作のWild Things(もののけ、野獣)を ”かいじゅう” としたのも
こわいものの化身として日本文化に怪獣が根付いているから。。
そんな集平さんの話をききながら
怪獣はただただこわいものなのか?
いや、人間がつくりあげた悲しみの塊なんじゃないか?
怪獣自身のこころとは??
なんぞや???
などなど考えが巡ります。
怪獣に思いを巡らせることなんて今までなかったので
自分の世界がひろがっていく高揚感で、2時間があっという間でした!
今日はこんな話をしますよ。
と一口にいっても
どんどん話がふくらむ集平セミナリヨ。
このブログでは絵本にまつわる話を書きましたが
他にも出てきたジャンルは多種多様。
毎月第三土曜日のセミナリヨ、ふらっと気軽に参加してみませんか??
終わったあとは、そのまま祈りの丘絵本美術館へ来て下さると
うれしいです♩
スタッフM