祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

おもしろい中国の民話

2月8日 金曜日

ランタン祭りの週末で賑わいそうです。

かわいいコブタのランタン♪

 

昨日にひきつづきまして・・・

ランタン祭りにあわせて中国の民話を。

わるい王さまに勝った、九人の兄弟のお話。

「王さまと九人のきょうだい」中国の民話 岩波書店 君島久子(訳)赤羽末吉(絵)

 

イ族の村に住む としよりの夫婦は、

子どもが欲しいと願っていました。

おばあさんがさびしくて泣いていると

池の中から老人があらわれ、

ひとつぶ飲むと子どもがひとりうまれる、という

丸薬(がんやく)を九つくれました。

そして、九人のあかんぼうがうまれたのです。

池の中からあらわれた老人は、あかんぼうに

「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」

「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」

「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」と

名付けました。

 

さて、きょうだいが大きくなったころ、

王さまの宮殿では大きな柱がたおれ、

誰も立て直すことが出来ずに困っていました。

王さまは「柱を立て直したものには、のぞみのほうびをとらせる」

とおふれを出します。

そこで九人のきょうだいのうち、「ちからもち」が宮殿へ。

ひょいと柱をもちあげ、元どおりに。

しかし、ほうびをあげたくない王さまは

このあとも次々と難題をだしてきます。

九人のきょうだいは、それぞれの特技を

いかして全て解決していきます。

 

子どもの頃に読んだ

「ながすね ふとはら がんりき」という

チェコの昔話を思い出しました。

 

自分の性質、特技を必要とされることが

嬉しくて、気持ちがスカッとしたのを

今でも覚えています。

 

面白い民話、昔話はいつまでも鮮明に覚えているものなんですね。

 

Iでした。