祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

こぎつねコンとこだぬきポン

「こぎつねコンとこだぬきポン」
松野正子/文 二俣栄五郎/画
童心社

きつね や たぬき といえば、

童話や昔話には定番の動物たちです☆

主役から悪役まで、ポジションもさまざま。

中でも、他の姿に化けたり、周りを騙したりする

ところは、他の動物にはあまり見られない行動です。

「かちかち山」や「きつねとつる」に見られるように、

ずるさが悪目立ちしているものも・・・。

(しかし、どちらのお話も、

それなりの痛い目にあっていますね・・・。)

 

こちらのお話でも、きつねとたぬきは

化ける動物として描かれており、中には

騙すキャラクターもいますが、

主役のコンとポンは

そのようなことは知らず、自分の家族以外の

生き物には出会ったことのない、

とっても無垢な存在です。

ある時、ふたりは偶然出会いますが、

友達が欲しいと思っていたもの同士で

すっかり意気投合!

お互いの種族を良くは思っていない

家族には内緒で仲良しになります♪

しかし、いつまでも家族に隠し通すことが

出来ずに・・・。

 

コンとポン、ふたりの無邪気さや一生懸命さに

心温まるおはなしでした。ほんわかとした色合いの

イラストと一緒に味わってみてください❁

スタッフ T