祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

ふくろうくん

1月12日。三連休初日です♪

みなさんお出かけのご予定はおありでしょうか?

 

外出の予定がなくても、家の中にいるだけでこんなに出来事があるのね!と思わせてくれるのがこちらの絵本です。

ふくろうくん / アーノルド ローベル・作 / 三木卓・訳 / 文化出版局・発行

 

原題はOWL AT HOME。

ひとり暮らしのふくろうくんのお話が5つ収録されています。

そのほとんどが、原題のとおり家の中で繰り広げられるお話。

 

静かにつつましく暮らしたいはずのふくろうくんなのに

”ふゆ”に邪魔をされて散々な目にあったり

小さい勘違いが眠りを妨げたり

驚きの発想をして、何度も階段を上り下りしてへとへとになったり…

 

なんだかみているだけで忙しそうなふくろうくん。

 

何かの本で五味太郎さんがこの本について

「この主人公は寂しいからわざわざ”ひとりぼっちごっこ”をして気を紛らわしているんじゃないか」というようなことをおっしゃっていました。

果たしてどうなんでしょう?

私には、ふくろうくんがもともと真面目で、それでかえっておとぼけな行動をしているようにもみえます。

 

ピュアな心をそのまま持って大人になったふくろうくん

どう捉えられるか、

皆さんも読んでみて下さい♪

 

5話の中で私が一番好きなお話は、

子どもの頃、つきが追いかけてくる不思議を経験した全ての大人が楽しめる

「おつきさま」です。スタッフMでした🌛