祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

ぼくは おおきな くまなんだ ヤーノシュの絵本②

こんにちは。

秋の夜長といいますが、本当に

寝るまでの時間がゆっくりだなあ~と感じているスタッフMです。

 

さて、前回のおばけリンゴに続いて

今回ご紹介するヤーノシュ作の絵本はこちらです。

 

ぼくはおおきなくまなんだ / ヤーノシュ作 / 楠田枝里子訳 / 文化出版局刊

 

ハンスはママに小言をいわれる日々に嫌気がさして

空想の世界に逃げ込みます。

それは、おおきなくまになること!

 

すると

ハンスは本当におおきなくまに🐻

 

 

家族に別れを告げ、学校いちの仲良し、

ペーターを誘ってまちへ繰り出します。

 

おおきなくまになったハンスを前に

校長先生や交通整理のおじさん、車屋さんもいいなりです。

ハンスは、ペーターとのきままなドライブを楽しみます。

(免許をもっていないのに!?)

 

いくつかの困難も、力持ちのハンスぐまには朝飯前🐻🎵

 

でも、夕方になってペーターが家にかえるじかんになると

ハンスも少し寂しくなったのか、

ガールフレンドのプティにあいにいきます🌻

 

プティと仲良く並んでいるハンスは、いつのまにか元通り

いつもの男の子の姿に戻っています。

 

ヤーノシュのかくお話は、

読み手の大人が安心する一件落着ではなく

物語の中の、登場人物自身が、これでよし!

とおもえる結末が待っているように思えます。

 

なので、この絵本ではハンスがママの元に戻るのではなく

お友達のプティと肩を組んで終わっています。

 

ヤーノシュの優しいタッチの絵本で実際にみると、

こんな結末も、素敵だなと思えますし、

何より最後のページのハンスははじめてにっこり笑っていて、

とっても可愛らしい笑顔にこちらもつい誘われそうになります🌻

 

タレントの楠田枝里子さんの訳にも注目です!Mでした🌻