祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

オーロラの国の子どもたち

長崎ランタン祭り、最後の週末です!

全国的に、この冬 一番の冷え込みとか☂

皆さんも、あたたかくして お出かけください🧣

 

さて、本日、ご紹介するのは、

ノルウェーの北の てっぺんにある

雪とオーロラの大地の お話です⛄

 

「オーロラの国の子どもたち」福音館書店
イングリとエドガー・バーリン・ドーレア・さく/かみじょう ゆみこ やく

まず、色彩豊かな表紙に 目を うばわれます!🌈

氷の国のお話なのに、なぜか 温かみを 感じます。

 

「ラップ」(現在では、サーミ)と呼ばれる

少数民族の 兄妹を主人公とした この絵本は、

ノルウェーに 妻がルーツを持つ ドーレア夫妻が

ノルウェー北部を 旅して、1935年に 出版されました。

 

ラッセとリーサが 家族や動物たちと

トナカイの食べる草を求めて 移動しながら、

テントや村で 過ごす 1年を

活き活きと 描いています♪

 

クマの皮をかぶって ふざけてダンスしたり、

吹雪に うまっても 笑っていたり、

ソリで 赤ちゃんを ひっぱったり・・・

遊び方が なかなかワイルドですが、

とにかく みんな 楽しそう!!

暗く長い冬を 元気に過ごす コツを

サーミの人たちは、よく知っています✨

 

そして、裏表紙の トナカイが また 素敵✨

「オーロラの国の子どもたち」裏表紙

サーミの人たち にとっては、

トナカイは 家族であり 生活の糧であり、

とても 重要な存在!

子どもの頃から 自分のトナカイを 持って

愛情を込めて お世話します。

 

後半、春と秋は、子どもたちは

家族と離れて 村の学校へ🏢

そこで 初めて、自分たちの 住んでいる場所が

地球儀の てっぺんにある ことを 知ります。

サウナに入ったり、教会に行ったり、

村の生活は、毎日が日曜日のよう・・!と

喜ぶ 子どもたちですが、

次第に テント生活が恋しくなり。。。

 

戻った子どもたちを 家族や犬たちが、

大喜びで 迎える様子が 微笑ましく、

放牧民の 絆の強さを 感じます。

物語は、海岸まで また 大移動する

夏を前に 終わりますが、

読み終えた後も、そのまま

いっしょに 旅している気分に☀

 

昔は、まほうつかい として、

神秘的な存在だった サーミの民族。

今は 少し違うかもしれませんが、

その暮らしに 触れられる 貴重な絵本かと思います。

衣装の美しさにも、注目です!👒

 

少し長いですが、小学校低学年くらいから

楽しめるかと 思います。

同じ北欧の「やかまし村の春・夏・秋・冬」の世界に

憧れた人にも おすすめです!

その北極版という感じ?

 

冬の絵本コーナーにあるので、

よかったらお手に取ってみてください♪

 

北欧への憧れが、ますます強まったFでした☆