祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

ゴリラはごりら

 

とってもかわいい表紙の、小さな絵本

「ゴリラはごりら」。詩絵本です。

 

ゴリラはごりら / くどうなおこ・詩 / あべ弘士・絵 / 童話屋・発行

 

みなさんがもし動物園に行ったとして

 

ゴリラはどういうポジションですか?

怖い、

かっこいい、

ちょっとおもしろい…、

まるで人間を観察しているみたい?

 

 

 

🦍

 

 

 

 

この本のゴリラ(時々ほかの動物)の絵は

北海道・旭川動物園の飼育員をされていて

現在は絵本作家であるあべ弘士さんが描いています。

あべさんから見たごりらは

温かくて優しい、大きくてちょっとまぬけ

そして広い背中で語る、哀愁を感じさせる生き物のようです。

 

 

詩を書かれたくどうなおこさんからすると、

タイトルにもあるとおり

ゴリラはごりら の様です。

 

この ゴリラはごりら という言葉にはきっと

「自分は自分だよ」という、広く相対的な意味もあれば

「ごりらがもつ充分すぎる魅力には、他の言葉はいらないんだ🦍」という

ごりらに心うばわれた作者2人の思いも

込められているのかなあなんて、勝手に思いました。

 

 

少なくとも私は

この本に書かれた詩と、全ての詩に添えられた絵をみて

なぜかとてつもなく

温かくてせつない想いが溢れてしまいました。

 

 

タイトルにはびっくりするかしれませんが

大切な人への贈り物におすすめです🎁

早速私もこれを知人にプレゼントしようと思います。

 

 

私の中で動物園のゴリラのポジションは「静かな裏番長」です…が、

この本を読んで、そのイメージが変わったスタッフMでした🦍