祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

タンタンタンゴはパパふたり

この夏休み、お子さんといっしょに

そうだ、水族館に 行こう!

という方も、多いでしょう🐠

長崎にも、たくさんのペンギンがいる

ペンギン水族館が あります🐧

裏がビーチになっていて、お散歩タイムには

ペンギンたちが 優雅に スーイ スイッと 泳ぐ姿を

見ることができます🌊

 

さて、今日 ご紹介するのは、

ちょっと変わった ペンギンのカップルの おはなし🐧🐧

「タンタンタンゴはパパふたり」ポット出版
ジャスティン・リチャードソン、ピーター・パーネル・作/ヘンリー・コール・絵/尾辻かな子・前田和男・訳

N.Y.のセントラルパーク動物園の オスのペンギンの

ロイとシロは、仲良しで いつもいっしょ。

周りのカップルが 巣作りをして、卵を温めだしたのを見て、

2羽も まねして、石を 交代で 温め始めますが・・・。

飼育員さんが見た 実話を元にした おはなし ですが、

2匹が カップルだ!と 気付いた 飼育員さんの 行動に、

心が ほっこり♨

やさしい 飼育員さんの 粋な計らいで、

オスのペンギンの カップルに、ついに

かわいい赤ちゃんペンギンの タンゴが生まれます・・・!

 

こちらは、以前ブログで ご紹介した

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)

の中で、イギリス在住の 元保育士の 著者が

イギリス保育業界の 読み聞かせの 定番 として あげていた絵本。

気になって、先日 取り寄せてみました📖

 

著者が住んでいる地区は、

イギリスの LGBTの人々の エリアとしても 有名で、

さまざまな形の 家族がいることが 当たり前。

まだ、男の子と女の子の違いも あまり意識していない

4~5才の年頃の こどもたちの 反応は?

 

・・・2匹が オス同士ということ というより、

「この子たちは、愛し合っているんだ!」

(They must be in love

・・・という 恋に落ちている

(性別は 関係なく、だれかと だれかが)

という部分が 大受けで、

くりかえし 読んで!と せがまれたとか。

幼い 子どもたちには、絵本の ペンギンたちも

ディズニーのプリンス&プリンセスも

同じ 恋に落ちた2人✨

あるがままを受け入れて、

おはなし そのものを 楽しんでいるようです。

 

日本の保育園だったら、どんな反応だろう?

若者や社会の意識は、だいぶ オープンになっているようだけど、

こういうテーマの絵本を そもそも選ばない?・・・などと

いろいろ考える種を もらったような気がしましたが、

🐧🐧

まずは フラットに、子どもたちと 同じように、

絵本のおはなし そのものを 受け入れて

楽しんでみよう、と 思ったFでした~