祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

テディ・ロビンソンとサンタクロース

クリスマスの今日、ご紹介するのは、

イギリスの絵本作家 ジョーン・G・ロビンソンが、

娘のデボラのために 描いた、こちらの 2冊!

左:「クリスマスってなあに?」
右:「テディ・ロビンソンとサンタクロース」
共に、岩波書店
ジョージ・G/ロビンソン・作・絵/小宮由・訳

裏表紙


朱色と黄色の鮮やかな表紙が印象的な

「クリスマスってなあに?」は、先日、

Mさんも紹介してくれていたので、簡単に

 

クリスマスの由来から、サンタクロース、

クリスマス翌日の ボクシングデイの意味、

(輸入カレンダーで眺める度に、

ボクシングの試合をする日?と勘違いしてました)、

日本と違い 年始の1/6まで12夜 クリスマスが続くのはなぜ?などなど、

楽しいウンチクに溢れています。

数年前に出会った お気に入りの絵本が、

今年は 店頭にも並んで嬉しい気分

 

そして もう 1冊、同じ作者による、

可愛らしくて 心がほっこりするテディ・ベアと女の子のお話。

全3冊あるテディ・ロビンソン シリーズ

冬〜春までの短編が6つ 収められています。

ピンクの文字と明るいグリーンの ポップな表紙に魅かれて、

思わず手に取ってしまいそう🐻

 

タイトルにもなっている、

テディ・ロビンソンとサンタクロース では、

テディが サンタクロースに連れられて、

デボラのクリスマスプレゼントとして やって来た、

クリスマスの夜のことを 思い出す おはなし。

あふれ出る テディの気持ちに

思わずグッときて、ホロリ!

 

おもちゃやさんへいく では、

高いおもちゃや 犬の湯たんぽに

嫉妬するテディが なんとも 愛おしく、

怒ったテディの表情が 可愛すぎて、

切り抜いて 飾っておきたいくらい✨

 

バザーで売られる では、

セールを航海(英語でセイル)と勘違い、

危うく 他へのプレゼントになりそうに!

偶然が重なり、最後にデボラの元へ 無事に戻りますが

優しい陶器のお人形との 嬉しいサプライズが

 

その他、

ほっきょくぐまになるために、

放置されたまま 雪に埋まったり、

デボラと離れたくないのに、

航海に行くつもりになったり、

妖精になりそうになったり。。。

 

意外と状況に流されやすく(?)

溺愛するデボラの気持ちをよそに

ケロッとしているのが ニクイ!

極上のユーモア、温かさとセンスあふれるイラスト。

歌が好きで、素直で純粋な、愛すべきキャラクター。

そして、所々に散りばめられた面白すぎるエピソード!

 

イギリスには、プーさん、パディントン、と

有名な くま は、たくさん いますが、

あくまで ぬいぐるみ である テディ・ロビンソン は、

現実とファンタジーの中間の ベストな位置に

いるように思います。

 

大人になってから読みましたが、

絵もストーリーも、全てがツボ、心をつかまれて、

すっかりテディロビンソンの魅力のとりこに

子どもの頃に出会ってたら、きっと

何度も読み返す お気に入りの1冊になっていたこと

間違いないでしょう。

7才くらいから おすすめです!

ぜひシリーズを通して、読んでみてください

 

ジョーン・G・ロビンソンが 描いていたという クリスマスカードが あったら、ぜひ欲しいFでした〜