祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

バーバパパはなんで『パパ』?

 

先日お客さまがわいわい絵本をみてまわってくれる中、

「あ!バーバパパ懐かしい!1作目はバーバパパひとりしかでてこないんだよね。独身時代のおはなし・・・」

と聞こえてきて、

「あれ?バーバパパってなんではじめからパパなんだ?」という疑問が

私の中で生まれました!

そう、バーバパパはシリーズもので、バーバパパ、バーバママ、

そのふたりのこどもたちがたくさん出てくる楽しいお話ですが

 

シリーズ1作目の「おばけのバーバパパ」では

フランソワという男の子が庭の花に水やりをしていたら

土からバーバパパが生まれた、というところから始まります。

(こんな誕生の仕方にもあらためてびっくり!)

 

 

おばけのバーバパパ / アネット=チゾンとタラス=テイラー作 / 山下明生 訳/ 偕成社

 

その真実に、後日衝撃をうけたのですが

フランス語でバーバパパは「バルバパパ」。

この「バルバパパ」の正体はなんと わたあめ でした!

 

バーバパパの作者はチゾン&テイラー夫妻。

夫であるアメリカ人のテイラーさんが、

パリの街中で、妻でフランス人のチゾンさんとお茶をしていました。

街中に色んな人が行き交う中、わたあめを持った子どもたちが

「バルバパパ」といっているのを聞いて音の響きを気に入り、

チゾンさんに何て意味?ときいたことから

あの形を次々変える、ピンク色のキャラクターが生まれたんだそうです。

 

 

バーバパパっておばけだよね?妖精なんじゃない?

と色んなとらえ方がありますが、まさかわたあめがモデルだったとは!

 

ちょっと楽しい絵本豆知識でした🌷

スタッフM