祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

プラテーロとわたし

軽井沢④番外編つづき☆

前回 ご紹介した、軽井沢書店の

詩のコーナーで 出会った本の中から・・・

散文詩集「プラテーロとわたし~アンダルシアのエレジー~」

を ご紹介します🏇

「プラテーロとわたし」
右:岩波少年文庫 J.R.ヒメーネス・作/長南実・訳
左:理論社 J.R.ヒメネス・作/伊藤武好・伊藤百合子・訳/長新太・絵

 

ノーベル文学賞作家 スペインの詩人ヒメーネスが、

療養で過ごした 故郷のアンダルシアの 田園生活の中で、

愛するロバの プラテーロに 日々の出来事や

喜び、悲しみ、全てを やさしく語りかける形の、

138編の エッセイのような 散文詩集です。

 

人生の幸せな面だけでなく、時に暗い部分も

時代背景そのままに 書かれています。

人と動物は、時に 言葉以上の

心の つながりを持てる ということを

感じさせて くれます。

ヒメーネスと プラテーロの 深い絆が、

心に染み入る 1冊です📖

中高生くらい~大人の方まで☆

 

右の文庫は、以前、影絵作家の藤城清治さんの

おすすめ記事を読んで 買った私物ですが、

ラファエル・アルバレス・オルテガによる

線画の挿絵が、クラシカルな訳に

とても 合っていて、気に入っています。

「友情」

 プラテーロは、情熱的な娘みたいに、わたしに首ったけだ。・・・

 わたしがかれの幸福そのものだ、ということをわたしは知っている・・・

 

左は、今回、軽井沢書店で見つけた 長新太さんの挿絵版🏇

表紙はカラーの ソフト版で、訳も スマートな現代風。

一目惚れして 買ってしまいました。

 

自分で 詩を楽しむ用には 岩波版、

棚に並べたり、プレゼント用には 長新太さん版

・・と 両方持っておきたい Fでした☆

 

次回(まだ続く!?)、詩の本コーナーで買った

もう1冊の本を ご紹介します~