祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

好きな冬の絵本 📖

11月14日 土曜日

立冬から1週間が過ぎ、冬の始まりを感じます ⛄

 

私が好きな冬の絵本。

この絵本で『バラライカ』というロシアの弦楽器を初めて知りました。

演奏を聴いてみると、3本の弦なのに高く美しく澄んだ音色で、

ずっと聴いていたいほど心地よく感じました。

「トラブロフ バラライカにみせられたねずみ」
童話館出版 ジョン・バーニンガム(作) あきのしょういちろう(訳)

 

さて、その『バラライカ』に魅せられてしまった、

ねずみのトラブロフのおはなし。

 

宿屋の酒場の楽士がかなでるバラライカの調べに、

すっかりとりこになったトラブロフ

楽士たちが新たな旅にでると知り、

自分のバラライカをかかえ、楽士たちのそりにもぐりこみます。

 

楽士のおじいさんに、バラライカの手ほどきをしてもらい、

いつしか家族のもとへと……。

❅ ❅ ❅ ❅ ❅

 

 さて、ねずみの楽団が 酒場でえんそうする、

 このちいさな宿屋が  どこにあるのか、

 はっきりとしっている人はだれもいません。

 けれど、もし、あなたが スキーをはいたねずみをみかけたら……

 

 

雪の深い中、スキーをはいたねずみをみかけたら、

そっとついて行ってみよう。

そう考えをめぐらせ、目を閉じると……

がやがや酒場の音の中に、ポロンポロンとバラライカの音色が…

そして静かになり、トラブロフが奏でる音楽が。

 

静かで暗い冬の夜に、ポツンとあたたかい情景がうかんできます。

 

Ⅰでした ❅❅❅