祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

子うさぎましろのお話

今回は、クリスマスの読み聞かせに

ぴったりの絵本をご紹介🎵🐇

「子うさぎましろのお話」ポプラ社 文・佐々木たづ/絵・三好硯也

1970年から、ずっと読み継がれてきた、

パパママ世代にもなつかしいお話です。

佐々木たづさんの美しい言葉づかいが、

耳からもスッと心に入ってきます。

 

子うさぎましろは、北の国の動物たちの子どもたちに

プレゼントを配るサンタさんから、何度も贈り物を

もらおうと、体に炭を塗り付け、別の子のふりを

しますが・・。

 

多分、嘘とわかっていてサンドイッチまで

食べさせてあげるサンタさんと、

騙したものの後悔して、もらった種を

一生懸命に土に植えるましろ。

2人のやりとりは、実際の大人と子どもの会話のようで、

サンタさんの優しさとましろの健気さに、

何度読んでも心がほっこり♡

最後に、種が大きなもみの木になって、

たくさんのおもちゃや金銀のベルが鳴る場面は、

幸せ感いっぱいの、素朴な美しい絵で✨

 

作者が、以前過ごしたアメリカのボストンの

静かな雪のクリスマスを思い出すというこの物語、

なぜかFはとても日本的なクリスマスの温もりを感じるのでした~