祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

小さなレディに・・・マドレーヌちゃんシリーズより

3月に入ってから、

新入学のお祝いの プレゼントの絵本を・・

という お客さま も 増えてきました。

これから 少し広い社会へ 出ていく 小さなレディに

こんなマナーブックは いかがでしょうか。

 

「きもちよく せきをゆずる すべての こどもたちに」

という前書きから 始まる この絵本。

「マドレーヌのメルシーブック」BL出版
ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ・作/江國香織・訳

ぶっくくらぶの4~5才向けのコースでも 大人気の

パリの寄宿舎に暮らす マドレーヌちゃんシリーズが 舞台となって、

さまざまな シチュエーションでの あいさつ、

おとな・ともだち・どうぶつ との 接し方・・などが

ユーモア(フランス風に言うと エスプリ?)たっぷりに

描かれていて、絵本を読む感覚で 楽しめます♪

 

「なんといっても いちばん かちのある”こんにちは” は、それをいうときに・・・にっこりする!」

「それが どんなものだとしても おくりものをもらったら おれいを いうべきです。」(・・・あんまり ほしくなかったものでも、すでに ななつもってるものでも・・・)

「だれかが あなたに はなしているときには、はなしおわるまで ききましょう」(・・・なにか いいたくても じっとがまん。そのひとが はなしおわれば、つぎは あなたの はなすばんです・・・)

「あやまるとき、なんといっても いちばん たいせつなことは、それがこころから まっすぐに でた ことばだということ。」

などなど、大人も なっとく!の

(思わず わが身を ふり返ってしまうような)

シンプルで たいせつな ワードが たくさん!

 

絵本は「~のため」に 読むのではなく、

絵とお話で その世界を楽しんで、

それぞれ感じること(つまらなかった!でも)や

その先に 何か学ぶものが あったらいいな、

と 個人的には 思っていますが、

 

しつけの 絵本は ありますか?

と 聞かれることも 多いです。

 

おしつけがましくなく 絵本としても 楽しめるもの・・

となると なかなか 難しいのですが、

「マナーとは 人を思いやること」 という

子どもから おとなまで 通じる 気持ちの本として

とても 素敵な1冊だなと 思い、

ご紹介させていただきました。

 

まだ、マドレーヌちゃんシリーズを 読んだことのない方には、

マナーブックの前に こちらから どうぞ♪

「げんきなマドレーヌ」「マドレーヌといぬ」共に福音館書店
ルドヴィッヒ・ベーメルマンス・作・画/瀬田貞二・訳

左:ちいさなマドレーヌが 盲腸になって・・・!?

右:川に落ちたマドレーヌを かしこい犬が助けますが・・!?

12にん の 女の子たちと シスターのミス・クラベルの

てんやわんやの 毎日を おしゃれに 描いた

なんとも 愛らしい コルデコット賞の 絵本📖

すべての小さな女の子たちに 贈りたい 2冊です💛

「げんきなマドレーヌ」「マドレーヌといぬ」洋書版 共に輸入卸元・㈱岩崎書店 絵本の家事業部

洋書版(日本語解説書付き)もあるので、

ぜひ パリの素敵な雰囲気を

原書ならではの 洗練された色彩で

味わってみてください✨

 

社会人になる かつての小さな女の子にも ぜひ読んでほしいFでした☆