祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

美女と野獣

ディズニーランドに 新エリアが オープンしましたね!

アニメが有名な 「美女と野獣」ですが、

今回は、エロール・ル・カイン 画の

原作の絵本を ご紹介します🦁👸

「美女と野獣」ほるぷ出版
ローズマリー・ハリス・再話/エロール・ㇽ・カイン・絵/やがわすみこ・訳

獣の庭の 1輪のバラを 盗んだばかりに、

野獣の屋敷に 囚われの身になった  金持ちの商人。

に代わって、3人姉妹の 心優しい 末娘が、

屋敷で暮らすことになりますが・・・。

初めは、野獣を恐れていた末娘でしたが、

昼間は 美しい末娘を 陰からこっそり見守り、

夜は 出てきて一緒に過ごす 野獣に、

だんだん 心惹かれていきます。

ところが、ある日 病気の父を見舞いに

しばらく家に戻っている間に、野獣は・・・!?

 

世界中で愛されてきた 有名な昔話ですが、

より原作に近い こちらの絵本を 読んでみると、

子どもの絵本というより、

大人も楽しめる 恋愛ファンタジー という感じ?

末娘を 屋敷に閉じ込めておきながら、

「きみは おれのものだ」ではなく、

「おれは きみのものだ」という、

野獣のセリフが 印象的。

戻らない末娘を待って、餓死寸前まで

弱ってしまう姿に、見た目を 怖がりながらも、

ついつい 情にほだされてしまう

気持ちも わかるような・・・?

 

純粋に愛する心が 野獣の魔法を 解くまでの 物語を、

幻想的な絵で ロマンチックに 描いた こちらの絵本。

どのページも、細部まで 美しい装飾がほどこされていて、

ついつい、見とれてしまいます✨

先日、大人の女性が ご自分用に 買っていかれました。

シンガポール出身の エロール・ル・カインの絵本は、

どれも エキゾチックで 魅惑的!

ぜひ、自分へのご褒美に 1冊持っておきたい 作家です♪

 

昔、白黒のフランス映画で観た「美女と野獣」が 忘れられないFでした~