長崎ものがたり お船が出る日
「長崎ものがたり お船が出る日」
舞台は、戦国時代終わりの、
まだ開港間もない長崎。
海賊だったおじいさんの影響で船と海に憧れて、
中国人の船長と出会い大海原を目指す、
漁村の少年の物語です。
「淀川ものがたり お船がきた日」
「チョプラン漂流記 お船がかえる日」と共に、
日本~アジアの船にまつわる歴史を描いた三部作。
数年前、当館で原画展をしたことがあります。
のびやかな原画から、
長崎が海を通じて世界とつながっていた
時代の、活き活きとした雰囲気が
伝ってきて、大好評でした☆
作者の小林豊さんは、
アフガニスタンなど中東諸国の、
戦争の中に生きる人々の暮らしや
美しい自然などを描いた
「せかいいちうつくしいぼくのむら」
(ポプラ社)シリーズや、
「ぼくは弟と歩いた」(岩崎書店)シリーズ
などで有名ですが、
この絵本は、長崎出身の編集者と共に、
当時の長崎の歴史や文化を丹念に取材して
出来上がった作品だそうです。
ギャラリートークでは、アジア~中東を旅した時のエピソードをたくさんお話して下さいました。
ここではご紹介し切れませんが、
イスラム女性の服の中、砂漠の昼と夜、燃料になる牛糞の話…などなど面白すぎて、
時間があっという間でした!
絵本は小学校3〜4年から、おすすめです。
ぜひ、昔の異国情緒あふれる長崎〜世界の
大航海時代へ思いを馳せてみて下さい♪
明日には帆船祭りが終わり、
外国から来ていた船も長崎港を出航します🚢
お天気に恵まれて、穏やかな航海になりますよう…!
スタッフF