集平セミナリヨ
祈りの丘絵本美術館から歩いて10分ほどのところにある
中国歴史文化博物館・孔子廟。
先週そこで開催された
『集平セミナリヨ』へ行ってきました!
絵本作家・長谷川集平さんが
日常生活ではまず目にしない、耳にしないディープな話を
ジャンル問わず地下から引っ張り上げて、
「こんな面白いことあるんだよ」と教えてくれる2時間。
この日のテーマは怪獣でした!
集平さんで怪獣といえば、絵本『トリゴラス』。
この日は俳優・火野正平さんの朗読映像で楽しみました。
私の中で火野正平さんといえば、自転車にのった少々強面のおじさん。
トリゴラスを読む声には
こちらをぐぐっと惹きつけるゾクゾクする怖さがありました。
大人達には「下品だ」と言われ、
当初の予定より大幅に発行部数をへらされたそうですが
発行から30余年、一度も絶版にならず版を重ねているトリゴラス。
祈りの丘絵本美術館でもパソコン作業から顔をあげると
こちらを見ています。
長い年月を経てトリゴラスの続編として出版された『トリゴラスの逆襲』は
作者の集平さん自らが読んでくれました。
こちらもトリゴラスと並んで特に男の子に人気です。
怪獣は日本文化。
映画「ゴジラ」では原子力の恐ろしさを具現化する役割を与えたり、
モーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」を訳す時
訳者の神宮輝夫さんが
原作のWild Things(もののけ、野獣)を ”かいじゅう” としたのも
こわいものの化身として日本文化に怪獣が根付いているから。。
そんな集平さんの話をききながら
怪獣はただただこわいものなのか?
いや、人間がつくりあげた悲しみの塊なんじゃないか?
怪獣自身のこころとは??
なんぞや???
などなど考えが巡ります。
怪獣に思いを巡らせることなんて今までなかったので
自分の世界がひろがっていく高揚感で、2時間があっという間でした!
今日はこんな話をしますよ。
と一口にいっても
どんどん話がふくらむ集平セミナリヨ。
このブログでは絵本にまつわる話を書きましたが
他にも出てきたジャンルは多種多様。
毎月第三土曜日のセミナリヨ、ふらっと気軽に参加してみませんか??
終わったあとは、そのまま祈りの丘絵本美術館へ来て下さると
うれしいです♩
スタッフM