祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

12の月たち

 

中央ヨーロッパや東ヨーロッパに主に居住するスラブ民族の人々。

そのスラブ民族の間で広まった素敵な民話を

ロシア人のサムエル・マルシャークが絵本にしています。

12の月たち スラブ民話 / サムエル・マルシャーク再話 / ダイアン・スタンレー絵 / 松川真弓訳 / 評論社発行

 

サムエル・マルシャークは

スラブの言語表現がもつニュアンスを崩さないよう

とても気を付けて再話したそうです。

私はロシア語は全くわからないので原書は読めませんが

日本語版はとてもわくわくするような物語になっています❅

 

 

昔、ボヘミアという国である冬に起こった出来事。

女の子がいじわるな継母に

マツユキソウを摘んでこいと言い渡されますが

1月に春の花など咲いているはずがありません。

途方にくれ森にさまよいこんだ女の子。

 

すると森にはなにやら12人の不思議な人々が。

その人々は、それぞれ12の月だというのです。

 

さあ、いじめられている女の子を助けるため

12の月が知恵を絞ります。

お話しも面白いですが

水彩で描かれた細かい絵も見ごたえがあります。

 

おじいさんの姿や少年の姿など

12の月の描き分けにも注目して読んでみてください❅

 

スタッフMでした