自分の住む町を自分の手で守る ー消防記念日
明日、3月7日は「消防記念日」です。
1948年3月7日に、消防組織法が施工されたことを記念し、施工2周年を迎えた1950年に国家消防庁(現:総務省消防庁)によって制定されました。消防関係者だけではなく、私たち一般市民にも「自らの地域を自らの手で火災その他の災害から守る」ことへの理解と認識を深めてもらうことが目的となっています。
そんな消防記念日を明日に控えた今日は、記念日にふさわしい『ちいさいしょうぼうしゃ』をご紹介します。
「ちん ちん!」出動のベルが鳴りました。スモールさんは、防護服を着て、サイレンを鳴らしながら現場に急行します。
かん かん かん かん!うーうーうーうーうー!
火事の現場につくと早速、「ほうすい かいし!」。スモールさんははしごをのぼり、2階に取り残された女の子を助けます。火も無事に消え、スモールさんと小さい消防自動車は消防署へと帰ります。
出動のベルが鳴る緊迫感のあるシーンからスモールさんのお仕事が始まります。消防車が目の前を通るのを眺める住民、火事に見舞われた家族、集まってきて見守る住民の様子も細やかに描かれています。スモールさんは、緊迫した現場の中、消火活動を開始。女の子と猫を「はやく!はやく!」と助ける場面には思わず息をのみます。
我が家でもよくリクエストがあるこの絵本。子どもは、消防自動車についている道具のひとつひとつにも興味津々で、「これはなに?」と質問が続いたり、スモールさんや、町の人々を指さし「いま、何しているの?」と、ページごとに尋ねてきたりして、なかなか次に進まないことも…。
また、スモールさんの相棒らしき犬のティンカーが、場面ごとに、どこにいるのか確認するのも楽しいようです。この絵本をくり返し楽しみながら、働く車にますます憧れや興味を持っています。
普段はなかなか意識することがない防災。明日の消防記念日に、皆さんも『ちいさいしょうぼうしゃ』を読み、改めて、日々、町を火事や災害から守ってくれている消防関係者の方に感謝するとともに、防災について考えてみてはいかがでしょうか。
(担当:M)
『ちいさいしょうぼうじどうしゃ』
ロイス・レンスキー 文・絵
わたなべ しげお 訳
福音館書店
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいくるみコース」(およそ3~4才)
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