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ベッドの日

 

暦が変わって9月になったというのに、連日猛暑を知らせるニュースに警戒する毎日。暑さにうんざりする日々が続いていますね。私も「昔はこんなに暑くなかったのに…。」と数十年前?を思いだして、思わずぼやいています。

子どもたちは学校が始まり、いつもの日常が戻ってきました。夏休み明けを、いろんな気持ちで迎えている子どもたちがいることでしょう。親御さんたちもきっとそうですね。やわらかい心で、それぞれのペースと成長を見守っていけたらと思います。

 

今日 9月3日は、 9月(ぐっ)3日(すり)という語呂合わせから『ベッドの日』(グッドスリープデー)です。良質なベッドによる心地よい睡眠をひろくアピールすることを目的に、全日本ベッド工業会が制定したそうです。

ベッドといえば私には忘れられない思い出があります。

あるとき、母から「小学生になったから、そろそろお姉ちゃんとふたりで子ども部屋で寝てみたら?」と話がありました。なんだか大人に近づくような嬉しい気持ちの反面、少し不安を感じていたある日、家に帰るととても大きな届け物が! なんと両親が私たちに内緒で二段ベッドを買ってくれていたのです。組み立ててもらったベッドを見て、姉とふたりで大喜び。嬉しくて、眠る時間になってもなかなか寝付けなかったのを覚えています。

さらに翌日、家に帰って来てみると、それぞれのベッドに母特製の赤いチェックのカーテンが取り付けられていました。カーテンレールも取り付けられていて、開け閉めも快適!さっそく、せっせとお気に入りのぬいぐるみたちを持ち込んで、小さな自分だけのスペースをつくり上げたのでした。

日本風のおふとんも魅力的ですが、私たち日本人にとってはちょっぴりあこがれの「ベッド」。皆さんはいかがでしょうか?いえ、ベッドにかぎらず、睡眠環境は私たちが心身ともに健康であるためにとても大切です。この機会に、改めてその環境を見直してみるのもいいかもしれませんね。

 

最後に、ベッドにちなんだ絵本を1冊ご紹介してみようと思います。
今年8歳になった娘に「ベッドがでてくる絵本って何かある?」と聞いてみたところ、「うーん、あぁ!あるある!うさぎが出てきて、絵が暗くなったり、明るくなったりする絵本!」と答えました。皆さんは何の絵本かおわかりですか?その絵本は『おやすみなさいおつきさま』(「大きいいちごコース」およそ2~3才)でした。とても有名な絵本なので、知っている方も多いのではないでしょうか?

物語は緑と赤を基調とするカラーのページから始まります。外は夜。子ども部屋のベッドのなかの子うさぎは、寝る前に自分の部屋をぐるっと見渡して、ひとつひとつに、ていねいに「おやすみなさい」のあいさつをしていきます。

「おやすみ あかりさん 
  おやすみ あかいふうせん
  おやすみ くまさん
  おやすみ いすさん」

おやすみなさいの言葉とともに、絵のなかには少しずつ時間の描写も描かれます。

だんだんと登ってくる月。少しずつ暗くなる部屋。進む時計の針。だんだんと近づくネズミ。
少ない言葉を補うかのように、絵本の絵は雄弁にいろんなことを子どもに語りかけてくれます。お子さんに寝る前に読んであげるのにぴったりの絵本です。

そして、忙しい日々のなか、自分もホッと一息。おだやかな気持ちにさせてくれるので大人の方にもおすすめですよ。

いえ、ベッドが登場する絵本はほかにもたくさんありますね。
皆さんもそれぞれ探してみてください。

 

(担当:A)


 

 『おやすみなさい おつきさま』

 マーガレット・ワイズ・ブラウン/作
 クレメント・G・ハード/絵
 瀬田貞二/ 訳 
    評論社

  「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいいちごコース」(およそ2~3才)

 

 

 

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