長崎市立図書館×童話館出版 ぞうの本屋さんイベント開催
6月16日、長崎市興善町にある長崎市立図書館にて、小さなイベントを開催いたしました。
その名も、「ぞうの本屋さん相談会」と「長崎市立図書館バックヤードツアー」。
念願の、地元の公共図書館と出版社とのコラボイベントです。
初めての試みでしたが、たくさんの出会いに恵まれ、実りの多い時間でした。足を運んでくださった「ぶっくくらぶ」会員の皆さま、偶然お会いして快くお話してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
そこで、今回は当日のようすをご紹介したいと思います!
コラボイベントその1は、「ぞうの本屋さん相談会」。
日ごろの絵本とのお付き合いや絵本と子どものことなどをご相談にのり、絵本のある楽しい時間を過ごすお手伝いができれば、と開催。こどもとしょかん内の「おはなしのへや」が相談会会場だったため、この魅力的なスペースに惹かれて小さいお子さんとその親御さんたちがたくさんやってきてくれました。
そして、子どもたちは各々、塗り絵や折り紙など遊ぶのに夢中に…。
その間、親御さんたちは童話館スタッフと「読み聞かせ」や「絵本」について談笑…。
「絵本」が共通項としてあるだけで、初対面でもあっというまに打ちとけられて、子どもの育ちやちょっとした悩みまで安心して語り合えるという、そんなゆるやかで貴重な時間が流れていました。
コラボイベントその2は、「童話館ぶっくくらぶ」の会員さんを対象とした「図書館バックヤードツアー」。今回は、事前申込みされた会員さんたちが参加してくださいました。
1グループ10~15人ほどに分かれて、図書館スタッフが説明をしながら引率。
返却ポストや自動貸出機の説明、そして借りられていた本がどのように元の位置に戻っていくのかなど、ふだんは立ち入ることのできない場所を中心に見学させていただきました。
なかでも、大人も子どもも興味津々だったのは、自分で返却ポストに入れた本がベルトコンベアーにのって再び登場し、さらには自動で仕分けされていくところ。みんな身を乗りだして、「ええー!」「すごーい!」という歓声をあげたり、「これ、どうして、自動で仕分けできるんですか?」とたずねてみたり、楽しんでいるごようすでした。
そしてもうひとつは、なんといっても自動閉架書庫!本を借りようとして「書庫」と書かれてあると「わざわざ取りだしてもらうのなんだか申しわけない」と思ったりしますが、なんとなんとこれらもまた自動なんですね~。(知らなかった!)
長崎市立図書館の書庫は4階にあり、約55万冊が収納されています。エレベーターで上がって、広々とした書庫へ移動。書庫では機械が動き回り、利用者からのリクエストに応え、本が収納されたコンテナをとりだしていきます。そのようすに、見学者はみんな興奮ぎみ!「わあー!」「早いね~」「これ、まちがったりしないのかなー?」など口々に語り合っていました。
ほかにも、過去の新聞がストックされているお部屋で、自分の誕生日の新聞を見つけてひそかに興奮しているお父さんや、細やかにメモをとりながら質問している子どもたちなど、それぞれに楽しんでいただいたようです。
図書館へ行っても、ふだんは本を借りたり返したり、書庫から取りだしてもらったりと、そこまでですが、こうしてその続き、つまり「バックヤード」を見せていただいたことで、ますます、図書館にも本にも興味を持っていただけたのではないかと思います。
背丈に届くか届かないかくらいの自動貸出機の前で慣れた手つきで本を借りている女の子、大型絵本をひらいて男の子に読んであげているお父さん、読み聞かせボランティア用の絵本を探しにきている女性、そしてあちこちで見かける親子で絵本を楽しむ姿と、しあわせな光景をたくさん見ることができて、本当にいい一日になりました。皆さん、本当にありがとうございました!
そして最後になりましたが、今回のイベントに全面協力をしてくださった長崎市立図書館スタッフの皆さまにもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。本をとりまく環境はやさしいものではありませんが、こうして時間をともにするなかで、皆さんの使命と誇りに触れることができ、私どもも街の本屋さんとして、出版社として励まされています。
これからもぜひ、それぞれの持ち味を活かしながら、そして楽しく、街の文化と発展に貢献してまいりましょう!
さて、コラボイベントのひとつ「ぞうさんのほんだな」は、前半がまもなく6月30日までで一旦終了となります。まだの方はぜひおでかけください。
後半は9月からの展示です。
そして、この図書館とのコラボ。今後はさらに広がっていくといいなと考えているところです。図書館関係の皆さまご要望がありましたらぜひお問合せください!
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