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風をきってすすめ! -サイクリングの日


サイクリングの日

 

5月22日は「サイクリングの日」です。公益財団法人日本サイクリング協会によって2009年に制定された記念日で、多くの人に、自転車の活用を呼びかけ、サイクリングに興味を持ってもらうことを目的としています。
環境にやさしく、子どもからお年寄りまで幅ひろい年令層で親しまれている自転車ですが、皆さんはいかがでしょうか。通学や通勤といった移動手段として毎日活用しているという人もいれば、レジャーや運動不足解消として活用しているという人、「子どものころ以来、乗ってないなあ」という人、それぞれではないかと思います。

ここ童話館のある長崎市では、急勾配の坂が多いためか、自転車の保有率は全国最下位(2018年自転車産業振興協会調べ)。街を歩いていても、自転車に乗った人とすれちがったり見かけたりすることはあまりありません。いえ、それどころか、自転車に乗れない人も多いといわれたりもします。(ちなみに私は乗れますが、編集部のGさんは乗れないそうです!)
そんな坂の街長崎でも、子どもたちには自転車への憧れなどあるようで、平地や公園で遊んだりするときなどに、乗って楽しんだりもしています。

わが家でも、子どもたちの成長にともなって自転車を購入しました。長女はわりとすんなり乗れるようになりましたが、現在小学校2年生の長男はあまり興味がないようで…。購入当初は、自転車を車に乗せて広場へ行き、そこで一緒に練習したりもしましたが、いまだ乗れずじまい。そして自転車はずっと倉庫のなか…。

もちろん、好き嫌いや、得意不得意もあるので、無理強いはできないと思いますが、それでも親としては「乗れたほうが将来のためにいいかな」「男の子だし…」などとあれこれ考え、複雑です。もちろん「せっかく買ったのにもったいないな」という気持ちもあります。

ただ、もしかすると、坂道という地理的要因や外で遊ぶ時間の確保など、本人以外のところにも要因があるかもしれない、とも。

そんなふうに、いろいろと考えさせられる自転車が登場する絵本をご紹介します。
『ロッタちゃんとじてんしゃ』です。

ロッタちゃんとじてんしゃ

ロッタちゃんは3人きょうだいの末っ子で、もうすぐ5才になる女の子です。自転車に乗っている兄や姉を見て、三輪車しか持っていないロッタちゃんは「あたいだって、ほんとに のれるんだから」と不満をもっています。そして、ついに強硬手段に…。

 

ロッタちゃんの「自転車に乗りたい」という強い気持ちは、きょうだいへの憧れからきているようです。そういえば、私も、自転車に乗る姉の姿を見て「乗りたいな」と思ったような。
ふり返ると、長男は、きょうだいや近所の人たちが楽しそうに自転車に乗っている姿を見る機会がほとんどなかったのかもしれないと、今、この文章を書きながら思いつきました。

 

おだやかな気候の日が多く、自転車に乗るのにもぴったりなこの時期に、長男はもちろん、家族みんなで自転車やサイクリングを楽しむ計画にチャレンジしてみたいと思います!いつか、長男にもあのスピード感や、風をきって進む楽しさ、気持ちよさなどを味わってほしいです。

 

(担当:Y)

 


ロッタちゃんとじてんしゃ『ロッタちゃんとじてんしゃ』

 リンドグレーン/作
 ヴィークランド /絵
 山室 静/訳
 偕成社

 「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいさくらんぼコース」(およそ5~6才)

 

 

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