暑くも寒くもなく、過ごしやすい季節の秋は、何かに没頭するのにぴったり。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、「○○の秋」はさまざまありますが、なかでも私たちが外せないのが、そう、読書の秋です。

特に、11月３日の文化の日を挟んだ、10月27日～11月９日の２週間は、「読書週間」に定められていて、この期間、全国の図書館を始め、書店などでも、さまざまなイベントが行われています。

始まりは、今から約100年前。
1924年に、日本図書館協会が、11月17日～23日を「図書週間」に制定したことがきっかけです。アメリカで、すでに、子どもたちに本に親しんでもらおうと、11月16日からの１週間を「チルドレンズ・ブック・ウィーク」と定められていたことにならってのことでした。

戦争の影響で廃止されていた時期もありましたが、終戦後の1947年、「読書の力によって平和な文化国家を作ろう」と、出版、図書館、取次、書店、マスコミなどの各業界の協力のもと復活し、今の「読書週間」に至ります。

今年のテーマは、「この一冊に、ありがとう」。
読書週間をきっかけに、これまで読んだことのないジャンルに挑戦したり、行ったことのない書店や図書館にでかけてみたり、ブックカバーやしおりを新調したり…。本にまつわる新たな一歩を踏みだしてみるのもいいですね。

皆さんおひとりおひとりが、そのときどきの“この一冊”に出会えますように…。