長崎探訪 ー坂とともにある暮らしー
童話館のある、ここ長崎市は、「坂の街」として知られ、市街地の多くが“斜面市街地”といわれるものです。坂道や石段が暮らしのすぐそばにあり、小さいころは、車のはいらない斜面を、荷物を運ぶ馬がゆったり歩いている風景もよく見かけたものでした。馬はさすがにいなくなりましたが、今でもあちこちに、斜面ならではの風景があります。たとえば…
写真1:長崎の石段の多くは、踏み外さないように、目印の白線が引かれています。
写真2:時折、このような休憩用のベンチも。
写真3:これはゴミ収集用引き出しカゴ。坂や階段の上からゴミを集めては、ソリのように引いて下ります。
写真4:地元の方々の大切な「足」であり、観光客の方も多く利用される、グラバースカイロード。山の斜面の絶景ポイントやグラバー園第2ゲートに通じています。
写真5:階段の上り下りを助ける電動手すり。現在市内に2台設置されています。
写真6:斜面移送システムと呼ばれる小型モノレール。市内に3台あり、これはいちばん最初に設置された「てんじんくん」です。
いかがでしょうか。わずかな平地と港を山が取り囲み、その山にはりつくように建つ家々。すり鉢状の独特の地形は、高台からの眺めも絶景です。日本新三大夜景に選出された夜の眺めは、また格別ですよ。
長崎にお越しの際は、有名な観光地はもちろん、ぜひ、細い路地や坂道や石段を、ちょっと上ってみませんか。思わぬ景色や人との出会いがあるかもしれません。
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