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スポーツの祭典を祝おう ーオリンピックデー


オリンピックデー

 

6月23日は「オリンピックデー」です。1894年に設立されたIOC(国際オリンピック委員会)、その設立と近代オリンピックの創設を記念して、戦後の1948年に定められました。オリンピックデーには、世界じゅうの国々でスポーツイベントや教育プログラムが開催され、スポーツの祭典を祝い、オリンピックスポーツへの関心を高める機会となっているそうです。

そして、なんといっても今年はオリンピックイヤー‼いよいよ726日からパリオリンピックが開催されますね。私はからだを動かすのは苦手(自転車にも乗れない…)ですが、スポーツ観戦は大好きです。特にオリンピックは別格!普段あまり目にすることのできないスポーツを観られるというのも、その魅力のひとつではありますが、やはり、選手たちがメダルをめざす姿を見ていると、ここまでの選手になるにはどれほどの努力をしたのだろう…ツライこともたくさんあっただろうな…と、メダルを勝ち取った結果だけではなく、その過程に思いが至り、グッときてしまいます。

そんなオリンピックに思いを馳せる今日、ご紹介するのは、『キャプテンマークと銭湯と』。2024年度、「童話館ぶっくくらぶ」のコースリストに新しく仲間入りした1冊です。

 

キャプテンマークと銭湯とサッカーチームのキャプテンとして、自他ともに一目おかれる選手だった周斗。ところが、ほかのチームから移籍してきた大地にキャプテンの座を渡さなければならないことに…。
悔しさや嫉妬、やりきれない思いを抱えた大地は投げやりになり、チームからも孤立してしまいます。そんな周斗が出会ったのは、古い銭湯。そこで出会う人たちが、とげとげになった周斗の心を温かくほぐしてくれて…。

 

 世界の舞台で輝いているオリンピアンたちも、きっと周斗と同じような経験をしてきたのだろうと思います。それはスポーツに限った話ではなく、「こんなにがんばっているのに…なんで」と、うまくいかないことにモヤモヤしたり、嫉妬したり、敗北感を抱えたり、時には天狗になってしまったり。
そんなとき、親として子どもにどんな声かけをすればいいのか…とても悩みます。
けれど、周斗にとっての銭湯やそこで出会った人たちのように、親ではない大人との出会い、かけられた言葉ひとつで子どもが成長していくことが、親の知らないところでたくさんおきているのかもしれません。そんな自分だけの場所、出会いに子どもたちが恵まれてくれたらいいなと、思います。

 

さて、ご紹介したのは「サッカー」にまつわる物語でしたが、みなさんはどの競技を観戦するのがお好きですか。私が、“ふだんはなかなか観ることのできない競技”のなかでも、オリンピックのたびに釘付けになるのが「馬術」競技。「馬術」は動物と選手がともに参加する唯一の競技なんだそうです。馬場を駆け抜ける姿はまさに人馬一体!ぜひ皆さんも見てみてください。

とかく、メダルのゆくえばかりが話題になりがちなオリンピックですが、さまざまな国の文化にふれたり、その国の得意な競技には歴史的な背景もあったり、多様な競技について知れたり。その魅力はメダルだけにはとどまりません。お子さんたちの夏休みの自由研究の題材にもぴったりかもしれませんね。

 

 

(担当:G)

 


キャプテンマークと銭湯と

『キャプテンマークと銭湯と』

 佐藤 いつ子/作
 佐藤 真紀子/絵
 KADOKAWA

 「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「大きいりんごコース」(およそ10~11才)

 

 

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