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幻想的な灯りにつつまれ… 長崎ランタンフェスティバル


ランタンフェスティバル

 

長崎の冬の風物詩といえば…、なんといっても「長崎ランタンフェスティバル」!

 

もともとは、街の振興のために長崎新地中華街の人たちによって始められた「春節」(旧暦の1月1日)を祝う祭りが始まり。約30年前から、規模が拡大され、今のような、長崎の冬の一大風物詩となりました。

ではさっそく皆さんに、「長崎ランタンフェスティバル」の会場をご案内します!

 

1)新地中華街会場・湊公園

ランタンメーンオブジェ頭上を深紅のランタンで埋め尽くされた新地中華街を抜けた先にある、湊公園。その年の干支をモチーフにしたメインオブジェ(今年は「辰年」にちなんだ「九鯉化龍(ジュウリイファーロン)」)がそびえ、たくさんのイベントが開催されるメイン会場です。物語の人物や動物のオブジェがたくさん設置され、出店もにぎわいます。ここには、三国志の登場人物のひとり、関羽を祀る祭壇が設置されるのですが、供えられた豚の頭(ホンモノ!!)が圧巻。初めて見る方はびっくりされるかもしれません。

 

 

2)中央公園会場

中央公園ふだんは子どもたちの遊び場所である、中央公園。イベントが開催される会場のひとつで、動物のオブジェが多く、記念撮影できるスポットもあるので、家族連れに人気。飲食スペースもあり、食事をとりながらイベントを楽しむことができます。

 

 

 

3)中島川公園会場

中島川会場観光スポット・眼鏡橋のある、中島川公園会場。「川」ならではの演出がとても幻想的で、水面に映る光や川の上に浮かぶオブジェが、非日常の世界へ招いてくれます。この中島川公園会場のみの黄色の灯りが中島川を彩ります。

 

 

4)浜んまち会場

浜の町市内最大のアーケード。天井はランタンに彩られ、アーケードのあちらこちらにオブジェが設置されています。そして、聞こえてくる音楽も中華風。縁結びの神様「月下老人」のオブジェには、期間中多くの人がお願いに訪れます。

 

 

 

5)唐人屋敷会場

貿易のために、中国からやってきた人々がかつて暮らしていた唐人屋敷跡。当時の面影を残すお堂や街並みがノスタルジックなふんいきを醸しだしています。「土神堂」「天后堂」「観音堂」「福建会館」の4つの場所をまわり、ロウソクを灯して祈ると願いが叶うという「ロウソク祈願四堂巡り」というイベントも開催されています。

 

6)孔子廟会場

孔子廟1893年(明治26年)に清国政府と在日華僑が協力して建立した、孔子廟。総本山並みに荘厳な、日本で唯一の本格的中国様式の霊廟です。通常は博物館として運営されていますが、ランタンフェスティバル期間中は、色とりどりのランタンに彩られるのはもちろん、さまざまなイベントも行われます。媽祖行列(後述)は、ここで出発式・到着式が行われます。

 

 

この他にも、日本最古の唐寺・興福寺をはじめ市内さまざまな場所に、ランタンやオブジェが飾られています。ぶらぶらと歩きながら、あるいは路面電車の窓から、「あそこにも!」と、見つけていくのも楽しいですね。

 

開催期間は毎年春節(旧暦1月1日)から元宵節(旧暦1月15日)前後で、今年は29日(金)~225日(日)までの17日間となっています。

この期間中はイベントがもりだくさん。清朝時代のお正月、皇帝・皇后がそろって町中にでかけ、民衆と一緒に新年を祝うようすをイメージした皇帝パレードや、江戸時代、長崎に入港した唐船の乗組員たちが実際に行っていた、航海安全の神である媽祖(まそ)さまを興福寺の媽祖堂に安置する行列を再現した媽祖行列、10数枚のお面が瞬時に変わる中国変面ショーなど、あちこちの会場で目白押しです。(なかでも、今年の皇帝パレードは、皇帝役で福山雅治さん、皇后役で仲里依紗さんが出演することで話題沸騰中!)

 

さて、わが家の息子は小さいころ、このランタンフェスティバルが大好きで、出かける前の日は眠れないほどでした。朝早くから市内を巡り、飾られたランタンをひとつひとつカメラに収めては現像して、その形に切り抜き、積み木に貼りつけて並べ、自分だけのランタンフェスティバルを開催して遊んでいたことが思いだされます。その息子も高校3年生。春になれば長崎を離れます。その前に、今年は一緒にランタンフェスティバルに行ってみるのもいいかもなあと思ったりしているところです。

 

もちろん、どの季節も楽しめる長崎ですが、冬にお越しの際は、ぜひ、ランタンフェスティバルへどうぞ。温かい光の思い出が、きっとできますよ。

(担当:I)

 

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