わくわくドキドキ 春・新生活
入園・入学をひかえている皆さん、おめでとうございます。
また、進級や引っ越しなど、これから新生活が始まるという方もたくさんいらっしゃると思います。これからの新しい環境が楽しみな一方で、不安を感じることも多いでしょう。それは、子どもたちだけではなく、親の私たちも、ですね。
私も、昨年、長男の小学校入学前後、心配ばかりしていました。
「学校までひとりで登校できるかな?」「学校からまっすぐ帰ってこれるかな?」「勉強はついていけるかな?」「給食は食べられるかな?」など。本人が、特別、不安を口にするようすがあったわけではないのですが、ふとしたとき、「ぎゅーっ」と抱きついてきたり、隣にべったりくっついてきたりと、いつもとは少し違うようすに、私も不安に…。
1年経った今も、ひとりで登校できず付き添いが必要になったり、宿題になかなかとりかかれなかったり、給食を残したり、といったことが多々あります。心配はつきませんが、自分なりのペースで成長している子どものようすを見ているうちに、“そっと見守っていこう”と思えるようになってきました。
そして、子どもたちはもちろん、私のように不安を抱えている親の皆さんに、ぜひご紹介したい絵本があります。それは、『あすは きっと』です。
「目をさまして 「おはよう!」っていうと、 もう そのときが、あす。」
「あすは いっぱい できるよ、 きょう できなかったことも。」
「そして あすは、 なにから なにまで、 ずっと きょうより よくなるよ。」
と、前向きな言葉で語りかけてくれます。いいこともあれば、よくないこともある日々のなかで、子どもたちだけでなく、親の私たちも励まされ、安心させてもらえる1冊です。挿絵の子どもたちの表情も豊かで、かわいらしく、いやされます。
変化の多い、なにかと忙しい時期ですが、そんなときだからこそ、読み聞かせをしてあげたり、ぎゅーっと抱きしめてあげたり、ひたすら話を聞いてあげたり、お互いに寄り添って過ごしていけるといいですね。
これからの新しい環境を、不安や心配ばかりではなく、“あすは きっと…”の気持ちで迎えられますように!
(担当:Y)
『あすはきっと』
ドリス・シュワーリン 文
カレン・ガンダーシーマー
木島 始 訳
童話館出版▶詳しくみる
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいさくらんぼコース」(およそ5~6才)
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