ぞうの本屋さんブログDouwakan Planning and Public Relations Division Blog

らいおんに勇気をもらって -4月4日 ししの日


ししの日

 

 

桜の開花を待ちながら、3月が足早に通り過ぎていき、温かい春風の吹く4月を迎えました。この春、ご入園、ご入学、ご進級されるみなさま、誠におめでとうございます。

新しい季節の始まりに、期待で胸を膨らませている子どもたちの顔が、キラキラととても眩しく見えます。

さて、明日4月4日は「し(4)し(4)」(獅子)という語呂合わせから「獅子の日」なのだそうです。獅子とはライオンを指す言葉ですが、ライオンに似た想像上の動物のことも指します。日本でも、古くから神社などに祀られている狛犬やお正月の獅子舞、沖縄のシーサーなど、身近な存在ですが、世界各国でも同じように、神獣として扱われていることが多いようです。また、夜空に浮かぶ春の星座、しし座を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そして「童話館ぶっくくらぶ」で「獅子(ライオン)」といえば、やっぱりこの絵本、『ラチとらいおん』です!

踏みだす一歩がちょっぴり必要なこの時期にぴったりな絵本なので、本屋さんなどで見かけたり、手に取られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ラチとらいおん

主人公は“せかいじゅうでいちばんよわむし”なラチという男の子です。将来は飛行士になりたいという夢を持っていますが…。犬を見ては逃げだすし、暗い部屋にはひとりで入れない…。「あれれ?どこかのだれかと似てるな~」と私は読み聞かせをしながら自分の娘の姿と重ねたものでした()

そんなラチのお気に入りは強そうなライオンが書いてある一枚の絵。

「ぼくに、こんな らいおんがいたら、なんにも こわくないんだけどなぁ」
その翌朝、目が覚めると小さな赤いらいおんがラチのもとにやってきたのでした。

 

この4月から新しい世界に飛び込む子どもたち。あと少しだけ勇気を出したい!そう思っている子どもたちのそばに、小さな赤いらいおんがそっといてくれたらいいなと思います。

そんな親御さんの気持ちを込めてなのか、幼稚園に通い始めるお子さんのリュックに赤いらいおんがつけてあるのを見かけたことがあります。自分の味方がそばにいてくれるという安心感が、その小さな足どりを力強く支えていたのかもしれません。

親としても少し心配になったり、不安に感じたり、子どもを少し遠くに感じることもあるかもしれません。
でも!子どもの持つ力を信じて、ドン!と笑顔で送りだしてあげましょう。外の世界でたくさんがんばってきたら、一緒におやつを食べたり、話を聞いたり、好きな絵本を一緒に読んだりしてひと休み。そうやって安心して過ごせる時間が、また子どもの心をきっと強くしてくれるはずです

(担当:A)


ラチとらいおん『ラチとらいおん』

 マレーク・ベロニカ 文・絵
 とくなが やすもと
 訳 
 福音館書店

「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース  ▶「小さいさくらんぼコース」(およそ5~6才)

 

資料請求

この記事をシェアする