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読み聞かせのコツってあるの? -お子さんと一緒に絵本を楽しむには


読み聞かせのコツって

 

絵本は、子どもが自分で読むものではなく、親(大人)が読んであげることで、初めて、命がかようものです。その、命がかよった絵本が、子どもの、目に見えないものを見る力(想像力)を培い、心の深いところに寄り添って、生きることを励ましてくれます。

 

4月3日は「4(よ)」「3(み)」で「読み聞かせの日」。赤ちゃんのころはもちろん、小学校の低学年ごろまでは、自分で読むように手渡すのではなく、ぜひ、読み聞かせてあげてください。

 

 

さて、そんな読み聞かせについてですが、インターネットで「読み聞かせ コツ」で検索してみると、膨大な量の情報が。それだけ、皆さんの関心事なのでしょう。

 

私たちが考える読み聞かせのコツは、以下の4点。どれも、“コツ”といえるほどのものではないかもしれませんが、だからこそ、なんだかできそうな気がしませんか?

 

1)生活のなかに、読み聞かせの時間をつくる

まずは、読み聞かせの時間をつくってみること。夜寝る前お昼寝の前など時間を決めてみたり、おうちでの遊びの時間に取り入れてみたり。さらに、お子さんが「読んで」と持ってきたときには、できるだけ読んであげてくださいね。家事や仕事の合間に時間をつくるのはたいへんなことですが、「忙しくても、絵本を読んでくれた」という記憶は、大きくなっても、お子さんを支えてくれることでしょう。

2)年令に合った絵本を読んであげる

心の成長に合っていないと、むずかしくて途中でいやになったり、物足りなさを感じて飽きてしまったりして、集中して絵本を楽しむことができません。ぜひ、お子さんの心の成長に合った絵本を読んであげてください。
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3)絵本を読んであげるときは、寄り添って

お子さんをおひざに抱っこしたり、添い寝したりして、互いに肌のぬくもりを感じながら読み聞かせてあげてください。読んでもらっているお子さんの表情は見えなくても、息遣いや笑い声、身体の動きなどで、お子さんのようすを感じることができます。そして、絵本を読んでもらうお子さんも、読み手の腕の中で、安心して絵本の世界を楽しむことができます。ぬくもりを感じるその時間そのものが、親子共通のかけがえのない思い出となるでしょう。

 

4)すなおに、しぜんに、読んであげる

大切なのは、子どもが自分で自由に感じること。ですから、読み方については、無理に抑揚をつけたり、声色を変えたり、感情を込めたりする必要はなく、力を抜いて、すなおに、しぜんな気持ちで読んであげるだけで充分です。

 

 

いかがでしょうか。
「子どもたちに楽しく聞いてもらいたいから、じょうずに読まないと!」や「習慣だから毎日必ず読まないと!」と、プレッシャーに感じる必要はありません。きっと子どもたちにとっては、大好きな人に、寄り添って、絵本を読んでもらえる、ただそれだけで楽しく、嬉しい時間になるのだと思います。

そして、いちばん大切な“コツ”は、読み聞かせる大人自身が、楽しむ気持ちで読んであげる、こと。ぜひ、お子さんに絵本を読んであげるときは、楽しみながら読んであげてくださいね。

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