祈りの丘絵本美術館INORI-NO-OKA Picture Book Museum

常設展のご案内

「大道あやコレクション
生きとし生けるものへの賛歌」

女流画家、大道あやの日本画の大作『びわの木の下』『めしどき』ほか、
絵本『ねこのごんごん』『花のうた』など18点の原画を3階に常設展示しています。

開館時間
10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
会場
祈りの丘絵本美術館 3階常設フロア

大道あやDaidou Aya 1909〜2010年

1909年、広島県に生まれる。画家丸木位里の妹。豊かな自然のなかで魚釣りや木登りなど、おてんばな少女時代を過ごす。 旧制安田高等女学校を卒業。求婚幾多の中、1928年、大道家に嫁ぐ。長男の誕生後、美容院の経営を始める。 1945年被爆。1962年に火薬取扱い責任者の試験に合格し、花火師となる。一生の仕事にと思うようになるが、 1966年、長男が花火の事故で負傷、翌1967年、夫を花火工場の爆発事故で亡くす。夫の死の悲しみを乗り越えるため、友人の勧めで60才で絵を描きはじめる。丸木位里に誘われて上京。

埼玉県東松山市の丸木美術館で本格的に絵の制作を始めるが、絵はだれにも師事せず、独学。日本画を展覧会に出品するようになり、女流画家協会展や院展に次々と入選。 1974年に女流画家協会員、1976年に院友となる。2010年101歳で死去。
大道あやの語りを聞き書きにした『文庫版 へくそ花も花盛り』(福音館書店)があります。


東平哲弥・中村忠二・伴敏子 常設展

大フロアには、東平哲弥『春の日の夕暮れの長崎の港』など2点、
小フロアには、中村忠二のモノタイプの版画作品など31点、伴敏子の水彩画の大作を6点、常設展示しています。

開館時間
10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
会場
祈りの丘絵本美術館 2階常設フロア

大フロア内観

小フロア内観

東平 哲弥Toubei Tetsuya 1935年〜

  • 1935年 長崎市に生まれる。
  • 1951年 東光会展に入選。(16才)
  • 1953年 長崎東高校在学中、野口彌太郎に師事。独立美術展に入選。
  • 1954年 高校卒業と同時に浜屋デパートで初めての個展。上京。
  • 1955年 水彩連盟展に初出品受賞。中村忠二と伴敏子に出会う。
  • 1963年 フランスへ留学。パリ国立美術学校に学ぶ。ル・サロン、パリ・アンデパンダン展などに出品。
  • 1967年 帰国。翌年、帰国展を銀座文芸春秋ギャラリーで開催。中村忠二と伴敏子との親交を深める。
  • 1969年 画家仲間と青樹会を創立、東京日本橋高島屋にて7年連続の展覧会。以後、無所属の画家として、各種個展、グループ展、企画展で活動。
  • 2013年 「祈りの丘絵本美術館」にて「東平哲弥交流展~中村忠二・伴敏子」を開催。

中村 忠二Nakamura Chuji 1898〜1975年

  • 1898年 兵庫県飾磨郡に生まれる。
  • 1918年 上京。
  • 1931年 画家・伴敏子と結婚。その後、度々、離婚と復縁を繰り返す。
  • 1975年 死去。亡くなるまで、虫や花など小さな生きもの達を描いた水彩画、モノタイプ版画の小品集など自費で出版し続ける。
  • 1976年 『花と蟲とピエロと』東京新聞出版局より刊行。
  • 1978年 兵庫県立近代美術館、高岡市立美術館で展覧会開催。

伴 敏子Ban Toshiko 1907〜1993年

  • 1907年 東京都に生まれる。
  • 1931年 画家・中村忠二と結婚。その後、度々、離婚と復縁を繰り返す。
  • 1933年 二科展初入選。
  • 1948年 数名で、墨洋会を興す。
  • 1951年 水彩連盟十回展に出品、会友となる。
  • 1955年 水彩連盟会員となる。
  • 1979年 画業50周年記念展を銀座にて開催。
  • 1988年 自伝『断層』を出版。
  • 1993年 東平哲弥の家族に看取られ、死去。