祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

あたまをつかった小さなおばあさん

 

あたまをつかった小さなおばあさん / ホープ・ニューエル作 / 松岡享子訳 / 山脇百合子画 / 福音館書店

 

タイトルがおもしろいですよね。

このタイトルをみると不思議と、【あたまのいいおばあさん】のはなしかな?と思いませんか?

 

でもそうじゃあないんです。あくまでも【あたまをつかった】おばあさん。

なので、ちょっとちょっと!と突っ込みたくなる とんちんかんなひらめきばかり。

 

寒いからと羽毛布団を買うはずが、どういうわけかガチョウを飼って世話を始めたり

そうかと思えば

小屋で寝るのは寒いだろうと上着を着せて、寝床を交換してあげたり。

 

それから、エプロンを塗ったらすそが足りないことに気付いて

そうか!と上のほうをきりとってすそに縫い付けたり…!

 

 

しかも どれも「あたしゃほんとにあたまがいい!」なんて言うもんだから

愛おしい!…を通り越してちょっと心配にもなります。

 

 

けれど、たまねぎとチューリップの球根の、どっちがどっちかわからなくなり

間違えて植えた結果、たまねぎはキッチンのすぐ近くの花壇に生え、

チューリップはその代わり畑一面にひろがるおはなしは

とっても素敵だしかわいいです🌷

 

春は新しく始めることや、初めての経験をする方が多いと思います。

間違えたり失敗しても、小さなおばあさんのように

「あたしゃさえてる!」「これでよかった!」「ほんとうにあたまがいい!」

とパワフルに突き進んでください!

 

スタッフMでした🌷