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シャーロック・ホームズに思いをはせて


ベイジル

 

10月7日は「ミステリー記念日」です。
この記念日は、ミステリー小説(推理小説)の先駆者であるエドガー・アラン・ポーが、40才の若さでこの世を去ったことに由来しています。

エドガー・アラン・ポーといえば、世界初の推理小説ともいわれる『モルグ街の殺人』を著したことで有名ですので、彼の作品を手にされた方も多いのではないでしょうか。

ベイジル表紙さて、そんな「ミステリー記念日」に、私たちがご紹介したいのは、『ベイジル ねずみの国のシャーロック・ホームズ』です。

シャーロック・ホームズ、といえば、アーサー・コナン・ドイルが生み出した、かの名探偵ですね。
この本の作者であるイブ・タイタスは、大のシャーロキアンで、ロサンゼルス・シャーロック・ホームズ協会の会長も務めていたそうです。そんなイブ・タイタスの手によって、生みだされたねずみのベイジルは、シャーロック・ホームズに憧れ、探偵となるのです。

ベイジルは、敬愛するシャーロック・ホームズが住む、ロンドンのベーカー街221Bに通いながら、証拠と推理を科学的に積みあげる探偵の奥義を学び、親友で医師のドーソン博士を助手に、みごとに難事件を解決していきます。

シャーロック・ホームズを彷彿とさせる観察眼に推理力、危険を顧みず、犯人のアジトにのりこむ行動力。そして、誘拐されたふたごのねずみを救出した後、誘拐される原因を作ったふたごの行動を、きちんと注意する「優しさ」ももっています。

シャーロック・ホームズを楽しまれた方は、登場人物たちの設定に思わずにんまりしてしまうでしょうし、これから推理小説を楽しむ方には入門にぴったりです。この本を読み終えたら、ベイジルが敬愛するシャーロック・ホームズの活躍を知りたくなるのではないでしょうか。

この本の献辞には、「この本が、少年少女たちと、シャーロック・ホームズ氏その人とのかけ橋になるよう、心から願って。」とあります。まさしくこの本は、シャーロック・ホームズとのかけ橋になる本だと思います。

とても魅力的なベイジルの活躍と登場人物たち、ぜひその手にとって、確かめてみてください。

 


 

ベイジル表紙『ベイジル ねずみの国のシャーロックホームズ』

 作 イブ・タイタス
 絵 ポール・ガルドン
 訳 晴海 耕平
 童話館出版 ▶詳しくみる

 「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース
  ▶「小さいりんごコース」(およそ9~10才)

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