ヴァン・ゴッホ・カフェ
アメリカのカンザス州にむかし劇場がありました。
その劇場のあった建物のかたすみに、不思議なことがおこるカフェがあります。
ヴァン・ゴッホ・カフェを経営しているのは、
とても丁寧に、濃いめに、コーヒーを淹れるご主人のマーク。
そして娘である、空想やおとぎ話が好きなクララがお手伝いをします。
居心地のいいこのカフェの客は
みんなマークとクララの人柄にひかれて集まるようで
常連がほとんど。
ですが町のメインストリートにあるため
ときおり旅の途中の訳アリなお客が立ち寄ります。
そんなとき、決まってこのカフェには”魔法”が起こるのです…
☕
最近の自分を振り返ると
テレビをみたり人に何かを聞いて「なんでだろう」と思うと
すぐに携帯を開いて、答えを求めては安心していることに
この本を読んで気付かされました。
子どものころは「なんでだろう」と思うことを
自分であれこれ考えるその時間自体が楽しくて、
答えなんて別にわからなくてもよかった、なんて事が
たくさんあったなあと思います。
物語の中心となるクララが、
素敵だとおもうことはそのままにしておく
その先にあることを知ろうとするのではなく
何かが起きるにちがいない。とワクワクする時間の楽しさを
教えてくれました。
派手ではないけれど、優しくてまっすぐな魔法の数々を
楽しんでみてください📖
スタッフM