冬企画 こぼれ話 -童話館ぶっくくらぶ季節の企画より
「童話館ぶっくくらぶ」で年に3回(春・夏・冬)、お届けしている季節のパンフレット。
今月、「童話館ぶっくくらぶ」の会員の皆さんには、冬の季節のパンフレットをお届けしています。もう、お手元に届いた方、これから届く方、ぜひ、楽しみながらご覧いただけたら嬉しいです。
さて、冬企画では、クリスマスプレゼントやお年玉におすすめのおもちゃ、クリスマスや冬に関する本など、この時期にふさわしい内容の商品をご紹介しています。
今年は、卯年の終わりということで「うさぎ」に関するものや、新しく迎える辰年にちなんで「ドラゴン」に関するものなど、数点集めました。
そして、今年のパンフレット作製を担当した私のイチオシは、とてもとても迷いますが、『ファーザー・クリスマス サンタ・クロースからの手紙』(J.R.R. トールキン 作 / ベイリー・トールキン 編 / 瀬田貞二・田中明子 訳 評論社)です。
この絵本は、『指輪物語』(映画だと『ロード・オブ・ザ・リング』)シリーズで名高い、J.R.R.トールキンが描いたものです。もう、トールキン、という名前だけで、ワクワク!いったい、どんな世界を私たちに見せてくれるんだろう、と。
はやる気持ちを抑えつつ、表紙をめくり、頁をめくると、そこにはトールキンが描きだした、すてきなファンタジーの世界。子どもたちを思いやる愛情深い言葉と、ちょっとひょうきんなサンタや北極ぐまのイラストたちが、サンタが存在するファンタジーの世界へと連れて行ってくれます。この絵本と子どものころ出会っていたら、サンタを信じる子どもでいられたような気がします。
4人の子どもたちを喜ばせ、楽しませるために、サンタになりきって手紙を書いたトールキン。ファンタジー作家として、そして父親としてのトールキンからの手紙、ぜひ手にしてみてください。
そして、もう1つのイチオシは、ぬいぐるみたちです。以前は、冬企画でドイツ・ケーセン社のぬいぐるみをご紹介していましたが、コロナの影響による輸入の難しさや材料高騰による価格上昇により、ご案内することが難しくなっていました。けれど、子どもたちの最初の友だちになってくれるぬいぐるみを、会員の皆さんにご紹介したいとずっと思っていました。そこで、今回は、絵本から生まれたぬいぐるみたちを探し、ご紹介することに。『からすのパンやさん』のおとうさんとおかあさんに、『だるまちゃん』シリーズのだるまちゃん、そして『ふたりはともだち』のがまくんとかえるくん。
どの子たちも、物語の世界観そのまま、ディテールにこだわったつくりと表情。あまりの再現度の高さに、家にお迎えせずにはいられなくなり、ついついあの子もこの子もと手が伸びてしまいます。ご紹介したぬいぐるみたちは、小さめなので、小さいお子さんの手にちょうどいいサイズで、おでかけのおともにもぴったりです。より深く、より楽しく、絵本の世界を楽しんでいただきたいです。
ほかにも、作成中にスタッフでもりあがったカードゲームの「タギロン」に、「ひらがなポーカー」などなど、どれもおすすめのおもちゃや書籍です。ぜひ手に取っていただき、楽しい冬をお過ごしいただけましたら、さいわいです。
私たちが会員の皆さんにご紹介したいと厳選したおもちゃや書籍に興味を持っていただけたら、「童話館ぶっくくらぶ」の輪にぜひご参加ください。お待ちしています。
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