またまた、同じおはなしで、

かわいい印象のものと、

繊細な中にもユーモアがあるもの。

楽しい読み比べ。

こちらは、何ともかわいいおばあさん 🍡

「だんごころころ」　童心社
松谷みよ子（文）和歌山静子（絵）

　むかし むかし

　ばあさまが だんご つくっていたら

　ころころ どまの すみっこの

　あなに おちた

一方、こちらは昔話の王道、赤羽末吉さんの絵 🍙

「にぎりめしごろごろ」福音館書店
小林輝子（再話）　赤羽末吉（画）

　きこりの じさま、

　きの きりかぶに こしをかけ、

　にぎりめしを たべようとしたっけと。

　にぎりめし、ころんと ころがりおちて、

　ころころと ころがりだしたんだと。

ころころと、ころがっていった

だんごと おにぎりは、穴の中へ。

そこにいた おじぞうさん。

食べてしまったお礼に……

夜中に 面白いことがあるから、

てんじょうに かくれるように、と。

そして、おじぞうさんの合図とともに、

「こけこっこーー」と叫ぶようにと。

夜中に、鬼たちがぞろぞろ やってきて、

言われたとおりに「こけこっこーー！」

鬼たちは 宝物をおいて、

いちもくさんに 逃げだした。

宝物をいただいて、めでたしめでたし。

あかちゃんのむかしむかし

の絵本は、ここまで。

日本の昔話では、花さかじいや、

いろいろな昔話同様、その後に登場する

「となりの意地悪じいさんとばあさん」が！

結果は、想像通り・・・。

同じようにうまくいくわけがありません。

昔話や民話は、言葉や絵によって、

面白さが違ってきますね。

読み比べるのも、楽しいですよ 🍡🍙

Ｉでした 🍡🍙