祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

むかしむかし・・・むかでのおはなし

むかで が、医者をむかえにいくお話。

かわいく描かれたものと、

ユーモアたっぷりに ダイナミックに描かれたもの。

読み比べると、面白い!

 

こちらは、始まりもかわいらしい 🦋

「くつがじまんのむかでさん」童心社
 松谷みよ子(文)ひらやまえいぞう(絵)

 ちょうちょうから 

 てがみがきました

 パーティーをひらきます

 みなさんおでかけください

 

一方、こちらの始まりは、なんとも愉快!

「むかでのいしゃむかえ」福音館書店 飯野和好(作)

 ある むらでの おはなし。

 しょうやの かまきりべえの いえで、

 むしたちが あつまって

 のんだり たべたりしていました。

 

虫たちがあつまって、ごちそうを食べ、

おなかをこわした 虫のために、

誰が 医者をむかえにいくか?!

よし、足がたくさんある「むかで」が早いだろう、

と、むかで がはりきって医者を むかえにいくお話。

 

ところが、いつまでたっても医者がきません。

 

 

げんかんにいってみたら・・・

「くつが たくさんあるから、はくのが たいへんなんだよう」

むかでが ないています。

 

・・・・・・・・・・

「おいしゃさん なかなかきませんねー」

入口には、汗だくの むかでの たへい さんが。

「やあ、おかえりなさい。おいしゃさんは どちらに?」

「いやあ、まだ でかけちゃいません。

わらじも やっと はんぶん はいたところです。」

「えーーーーーーっ!!」

 

同じオチでも、

ピンクのくつを はきながら、

泣いてしまう かわいいむかでさんと、

汗だくで わらじをはき、ざわざわざわざわーーーと

あわてて 走りだす むかでのたへいさん

 

どちらも、いっしょうけんめいのむかでさんです。

 

Iでした 。