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筆箱の中の暗闇

 

自分という存在に疑問を持ったことはありませんか。

という、思わずぎくりとしてしまうような冒頭の言葉が印象的なこちらの物語。

筆箱の中の暗闇 / 那須正幹 ・作/ 堀川真・絵 / 偕成社

 

この世界は本当に存在しているの?

今生きているこの世界が実は全部夢の中だったら…

そうすると自分は存在していないんじゃないか…

 

誰しも一度は、こんな考えに迷宮いりしたのではないでしょうか?

 

この本には表題作「筆箱の中の暗闇」など、

日常に存在する(かもしれない…)パラレルワールドのお話が30編入っています。

 

さらっと読めてしまう長さのお話だからこそ、

読み終えたあと

『ひょっとしたら今この瞬間も…』と考えてしまうものばかり。

しかもどのお話も、「昨日こんなことがあってね、…」とまるで隣にいる誰かに話しているような身近なシチュエーションなので

想像はふくらむ一方です。

 

読んでいると、「これ昔かんがえてたなあ!」とか「これ体験した…」(怖い!)などなど

今まで自分の身に起きた説明のつかない不思議体験が頭をよぎるかもしれませんよ!

 

最近ブログでご紹介した

「おとうさんがいっぱい」

「きまぐれロボット」に次いで

ぞわっとしながらも楽しんだシリーズでした♪

 

スタッフⅯ