「わたし」を愛そう -アイラブミー記念日
2月20日は「アイラブミー記念日」。みなさんはこんな記念日があることをご存じでしたか?
どういう日なのかというと…「“自分をもっと好きになり、すべての人ももっと好きになってほしい”というメッセージが多くの人に広がり、自分を愛することのすばらしさを改めて思い出す日にしてほしい」という願いが込めてられている日なのだそうです。
愛知県の化粧品会社『株式会社未来』が同社の『アイラブミー会報誌』の創刊号を発行した日にちなんでいるそうです。
素敵な日ですね。たしかに自分のことをもっと好きになれたら、周りにいてくれる誰かにも優しくすることができそうです。でも“自分のことをもっと好きになる”…一体どうしたら?
その答えは絵本のなかにありました。
『あなたの こと』
この絵本は「人は、みんな、ちがっています。おなじ人は、だれもいません」という文章で始まります。「朝、目が覚めたときはどんな気分ですか?」「どこへ行くのがすきですか?」などなど、あなた、つまりは読み手へ問いかけてくれる絵本です。
ふんわりとした優しい絵とさまざまに用意されている答え。自分ならどうかな?どれを選ぶかな?などと考えるきっかけにもなるので、時間をおいて、ふと読み返してみるのもおすすめです。もしかしたら選ぶ答えが変わっていて、自分の内面の変化にも気づけるかも。
自分のことをもっと好きになるために、まず自分のことをもっと知ることから始めてみるのもいいかもしれません。相手のことはよく見えるのに、自分のことは「うーん…よくわからない…」なんて人もいらっしゃるでしょう。そんな人にこそ、忙しい毎日のなかでふと手を止めて、思考を少し柔らかくして、自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。
もう1冊は『あなたがうまれたせかい』
こちらは直接的に自分自身への問いへと繋がるものではないのですが、自分が生まれて、生きていることのしあわせを感じられる絵本だと思います。(私はこの絵本がとても好きなのです。)小さい子ども向けの絵本なので文章は多くないのですが、こんなふうに始まります。
「あなたがうまれた せかいは、すてきなところです。」
この一言でなんだか心がぽっとあたたかくなります。朝になるとおひさまの光を浴びて起き、夜になるとおつきさまの光に包まれながら眠りにつく。そんな穏やかな一日がロジャー・デュボアザンによる柔らかい線とカラフルな色遣いで描かれています。(カラーページとモノクロページが交互にくるのもコントラストとなりさらに印象的です。)
私たちが生まれたこの世界は、いつもは気にもとめない、ささやかな幸せであふれていて、みんなで繋がりあって生きているのだという事実。私もその繋がりのなかで生きていく。私の存在も世界に受け入れられている。この絵本を読んでいるとそんな気がします。
「アイラブミー」
大好きな人たちへ「アイラブユー」と伝えるように、自分自身にも、もっと伝えられるようになるといいですね。
(担当:A)
『あなたの こと』
キャスリーン・アンホールト&ローレンス・アンホールト 作・絵
星川 菜津子 訳
童話館出版▶詳しくみる
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいさくらんぼコース」(およそ5~6才)
『あなたが うまれた せかい』
ウィリアム・ホール 文
ロジャー・デュボアザン 絵
星川 菜津子 訳
童話館出版
「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース ▶「小さいくるみコース」(およそ3~4才)
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