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童話館スタッフ思い出・イチオシ この1冊 第14回


 

私のおすすめの1冊は、『せかい一わるいかいじゅう』(「小さいくるみコース」およそ3~4才)です。

 

かいじゅうの女の子ヘイゼルに、ある日ビリーという弟が生まれます。「きっとせかい一わるいかいじゅうになるぞ」とお父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもみんなビリーに夢中で、ヘイゼルがどんなにいたずらをしても、誰もヘイゼルのほうを見てくれません。ついには、ビリーが〈せかい一わるい あかちゃんかいじゅうコンクール〉に優勝してしまい、大人はみんな得意顔。おもしろくないヘイゼルはビリーをよその人にあげてしまい…。

 

わが家にもふたりのわるいかいじゅうがいます。ふたりとも小学生ですが、仲が良いのか悪いのか、暇さえあれば毎日飽きもせずけんかばかり…。

そんなかいじゅうのひとりである長男から、ちょうど次男が生まれたころに、何度もリクエストされたのがこの絵本です。

きっと主人公であるヘイゼルと自分を重ねていたのでしょう。ヘイゼルの行動ひとつひとつを「わかるわかる!」といった表情で聞いていたのを覚えています。

そして、読み終わったあとは、なんとなく弟がかわいく思えてくるようで、妙にやさしく接してあげていました。

 

私にも年子の妹がいるので、長男の気持ちもヘイゼルの気持ちも、痛いほどよくわかります。

そのため、この絵本を読んであげているときは、ついつい感情移入してしまい、ちょっとだけ長男の味方をしてしまうことも多々ありました。

 

パット=ハッチンスさんの、明るく鮮やかな色彩や、細部まで描きこまれたイラスト、そして、ユーモアたっぷりなストーリーもまた魅力のひとつです。

 

下の子についやきもちをやいてしまったり、いじわるしたりしてしまうお兄ちゃん、お姉ちゃんへはもちろん、きょうだいげんかしたあとに仲直りしてほしいというときにも、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

(担当:N)


 『せかい一わるいかいじゅう』

  パット=ハッチンス/作
  乾侑美子/訳

 「童話館ぶっくくらぶ」での配本コース  ▶「小さいくるみコース」(およそ3~4才)

 

 

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